メルセデス・ベンツ、SUVモデル「GLCクラス」を発表|Mercedes-Benz
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2016年2月10日

メルセデス・ベンツ、SUVモデル「GLCクラス」を発表|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz GLC Class|メルセデス・ベンツ GLC クラス

メルセデス・ベンツ、「GLKクラス」あらため「GLCクラス」を発表

メルセデス・ベンツは、ミドルサイズSUV「GLKクラス」のフルモデルチェンジをおこない、あらたに「GLCクラス」として発表した。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

サイズアップして室内空間を拡大

あらたに発表された「GLCクラス」は、あらたにモデル名を再編した命名規則にしたがったもので、“GL”がSUVモデルをあらわし、“C”は「Cクラス」レンジであることをあらわす。すなわち、名前はちがえど、2008年にCクラスのプラットフォームをベースに登場した「GLK」クラスの第2世代ということになる。

ボディサイズはひとまわり大きくなり、全長4,656×全幅1,890×全高1,639mmと、120mm長く、50mm広く、9mm高くなった。とくにその全長の増加は、先代比プラス118mmとなった2,873mmのホイールベースによるものだ。

Mercedes-Benz GLC 250 d 4MATIC|メルセデス・ベンツ GLC 250 d 4マチック

Mercedes-Benz GLC 250 d 4MATIC

Mercedes-Benz GLC 350 e 4MATIC First Edition|メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マチック ファースト エディション

Mercedes-Benz GLC 350 e 4MATIC First Edition

サイズアップはそのま室内の余裕に反映し、たとえばフロントシートの肘あたりの幅は57mm増えて1,449mmに、リアシートの膝周りも57mmプラスの948mmとなった。荷室容量も増え、40:20:40分割式の後席シートをすべて立てた状態で580リットル、倒した場合には最大で1,600リットルを確保。長尺物は最大で1,320mmのものを搭載可能で、横幅も150mm増えて1,100mmのものまで積載できるようになった。

ボディが大きくなりインフォテイメントなどデジタル装備も増えたにもかかわらず重量は先代よりも80kg軽くなっている。このうち50kgはアルミニウムや超高張力鋼鈑、高張力鋼鈑などを組み合わせたあたらしいボディによる軽量化だ。また、マグネシウムのハウジングをつかった9Gトロニックやコンパクトなトランスファーなどのドライブトレインにおいても12kg軽くしている。

Mercedes-Benz GLC Class|メルセデス・ベンツ GLC クラス

メルセデス・ベンツ、「GLKクラス」あらため「GLCクラス」を発表 (2)

プラグインハイブリッドモデルを設定

エンジンによるモデル構成は、ディーゼルに最高出力125kW(170ps)、最大トルク400Nmを発揮する「GLC 220 d 4MATIC」と、最高出量150kW(204ps)、最大トルク500Nmの「GLC 250 d 4MATIC」のふたつ。ガソリンエンジンは最高出力150kW(211ps)と最大トルク350Nmを発生する「GLC 250 4MATIC」。これらすべてのモデルが9段ATである9Gトロニックが組み合わされる。

また、初のプラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4MATIC」もラインナップ。こちらはシステム統合で最高出力235kW(320ps)を誇る。最高速度235km/h、0-100km加速は5.9秒というスペックながらCO2排出量はわずかに60g/kmだ。満充電であれば、最長34kmまでモーターのみでの走行が可能。このモデルのみ、トランスミッションがハイブリッドに最適化された7段AT「7Gトロニック プラス」が採用されている。

Mercedes-Benz GLC 350 e 4MATIC First Edition|メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マチック ファースト エディション

Mercedes-Benz GLC 350 e 4MATIC First Edition|メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マチック ファースト エディション

全モデルともにパーマネント4輪駆動の4マチックを採用。前輪に45パーセント、後輪に55パーセントのトルク配分をおこなう。

標準モデルのほかに、エクステリアの各所にクロームがあしらわれるエクスクルーシブラインと、19インチのホイールやAMGバンパー、ツインクロームルーバーのラジエーターグリルをあしらったAMGラインが用意される。

Mercedes-Benz GLC Class|メルセデス・ベンツ GLC クラス

メルセデス・ベンツ、「GLKクラス」あらため「GLCクラス」を発表 (3)

多彩な走行モード

足回り標準で「アジリティ コントロール」と呼ばれるスチールスプリングと可変ダンピングシステムのサスペンションを採用。さらにオプションで、フルサポート マルチチャンバー エアサスペンションシステム「エアーボディコントロール」が用意された。

走行関連の機能として、新型GLCではエコ、コンフォート、スポーツ、スポーツ+、インディビジュアルという5つの走行モードを切り替えられる「ダイナミックセレクト」を標準で装備。オプションのオフロード エンジニアリング パッケージを選択すると、滑りやすい路面にむけた「スリッパリー」、砂地やグラベル走行に最適な「オフロード」、登坂に適した「インクライン」が設定される。そのうえさらに、エアーボディコントロール装着車では、スタック時の最後の頼み綱となる「ロッキングアシスト」、オフロードにおけるけん引に最適化な「トレーラー」モードが追加される。

Mercedes-Benz GLC 250 d 4MATIC|メルセデス・ベンツ GLC 250 d 4マチック

Mercedes-Benz GLC 250 d 4MATIC

Mercedes-Benz GLC 350 e 4MATIC First Edition|メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マチック ファースト エディション

Mercedes-Benz GLC 350 e 4MATIC First Edition

セーフティデバイスは、「Cクラス」、「Eクラス」や「Sクラス」ですでに採用された、各種センサーやカメラなどから集めた情報を総合的に解析し判断をおこなう、インテリジェントドライブの思想がそのまま受け継がれている。具体的には緊急ブレーキ機能のCPAプラス、クロスウィンド アシスト、ヘッドライト アシストは標準で装備。さらに、アクティブレーンキーピングアシストやクロストラフィックアシスト、PRE-SAFEブレーキ、ディストロニックプラスといった、数多くの電子デバイスによる安全装備がオプションで用意される。

新型GLCはドイツ本国においては9月からデリバリーが開始され、19パーセントの付加価値税込みの価格は「GLC 220 d 4MATIC」が4万4,863ユーロ(およそ628万円)、「GLC 250 d 4MATIC」で4万6,410ユーロ(およそ650万円)、「GLC 250 4MATIC」は4万4,506ユーロ(およそ623万円)とされる(1ユーロ=140円で計算)。また、ローンチ時においてはほかのモデル同様、特別パッケージの「エディション1」が用意される。

           
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