Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ ぺブルビーチ・コンコルソ・デレガンス 2011
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ
ぺブルビーチ・コンコルソ・デレガンスにて「自動車の125年」を展示
世界的にも有名な自動車の展示会「ぺブルビーチ・コンコルソ・デレガンス」が2011年8月21日から開催される。今年のテーマは「自動車誕生125周年」。メルセデス・ベンツからは、世界ではじめて作られたガソリン式自動車「ベンツ・パテント・モーターカー」のレプリカや、過去の名車が数多く出展されることになっている。
文=小池りょう子
自動車の優雅さと気品を競うコンクール
アメリカ・カリフォルニア州でおこなわれる「ぺブルビーチ・コンコルソ・デレガンス」は、1950年からつづく国際自動車展示会。各メーカーが保存している過去の名車やニューモデルだけでなく、クラシックカーの熱烈なコレクターたちが自慢の愛車をもちこみ、一週間にわたって試乗会、オークション、自動車の美しさを競うコンクールなどが開催される。
メルセデス・ベンツは、コンクール会場の専用パビリオンにて、今回のテーマ「自動車誕生125周年」に沿った展示を企画。展開される自動車を時系列でおっていくと、最初のガソリン自動車である1886年式「パテント モートルヴァーゲン」のレプリカにはじまり、1905年にアメリカで製作された「アメリカン・メルセデス」、1906年にヴィルヘルム・マイバッハが開発したレーシングカー。同車は、当時では最先端の技術だったオーバーヘッドカム(OHC)やオーバーヘッドバルブ(OHV)、高電圧のデュアル・スパーク・プラグによる点火システムなどを採用した6気筒エンジンが搭載され、低重心なフレーム設計となっており、モータースポーツの歴史に名を刻んだモデルである。
メルセデスの“いま”を象徴する自動車も多数展示
ほかにも最高出力200ps、最高時速200kmを発揮する1909年式「ブリッツェン・ベンツ」や、1920年代から30年代にかけて国際レースで大活躍した「SSK」、1954年式の「300SL」、1958年式「220 SE」、そして1969年式「メルセデス・ベンツ 600」などが並ぶ予定だ。
また、現代のメルセデスブランドがもつ美学を、大胆な造形のスカルプチャー(彫刻)で表現した「Aesthetics 125!」にくわえ、2011年秋にローンチが予定されているSLS AMGロードスター、4月に開催された上海モーターショーでお披露目した「コンセプト Aクラス」も登場する。さらに「いま、もしカール・ベンツ氏がパテント モートルヴァーゲンに燃料電池を採用したら」というコンセプトで製作された「F-Cellロードスター」も展示されるという。
メルセデスの歴史は自動車の歴史そのものでもある。大きな功績を残した名車の数かずが堪能でき、自動車の未来も垣間見られるエキシビションとなるだろう。