640i、650iの2グレードを用意

2011年4月におこなわれた上海モーターショーに出品されたあたらしい6シリーズのクーペモデルがはやくも日本上陸を果たした。展開されるのは「640i」「650i」の2グレード。640iには、高精度ダイレクト・インジェクション・システムとバルブトロニックを採用した3.0リッター直列6気筒ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、最高出力は235kW（320ps）、最大トルクは450Nm（45.9kgm）。650iは、4.4リッターV型8気筒ツインパワー・ターボを積み、最高出力300kW（407ps）、最大トルク600Nm（61.2kgm）を誇る。

両モデルともにトランスミッションは、シフトパドルつき8段スポーツATを採用。走行速度におうじて前後輪の操舵角を変化させて走行安定性を高める「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」、エンジンレスポンス、トランスミッションのシフトタイミング、パワーステアリングのアシスト量、DSC（ダイナミック・スタビリティ・コントロール）の設定を調整できる「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」などの最先端テクノロジーも用いられている。

伸びやかなプロポーションをもつエクステリア

640iには、エンジンレスポンスやシフトタイミングを最適化し、エアコンやシートヒーターなどを効率的に制御し、燃費を向上させる「エコ・プロ」モードを設定。そのほか、650iにも備えられているエネルギー回生機能、電動パワーステアリング、エンジン オート・スタート／ストップなどの恩恵により、「平成22年度燃費基準＋25％」および「平成17年度排ガス基準75％低減レベル」を達成し、エコカー減税対象モデルとなる予定だ。

エクステリアにかんしては、「シャークノーズ」とよばれるロングボンネットと、わずかに傾斜したキドニーグリルをもつフロントに、ロングホイールベースにショートオーバーハング、流れるようなルーフラインのサイドビューが、伸びやかなプロポーションを生み出している。ヘッドライトにはLEDを初採用。スモールライトリングにくわえ、ハイビーム、ロービーム、フロントターンインジケータ、フロントサイドマーカー、および、コーナリングライトすべてにLEDテクノロジーを用いたという。

「BMWインディビジュアル・プログラム」でオリジナルの一台に

インテリアは、BMW伝統の左右非対称なセンターコンソールをもつ。10.2インチの高解像度ワイドコントロールディスプレイも、ドライバーがもっとも見やすいダッシュボード最上部に設置される。サウンドシステムには、デンマークのオーディオメーカー「バング&オルフセン」が専用に開発した「バング&オルフセン・ハイエンド・サラウンド・サウンド・システム」を搭載。1200ワットの出力を誇る16個のスピーカーが高品質なサウンドを提供する。

また、このあたらしい6シリーズ クーペにも「M Sport パッケージ」を用意。このパッケージには、19インチM ライトアロイホイール、専用スポーツシート、レザートリム、レザーステアリングホイールなどがふくまれる。そして、特殊な顔料によるボディカラーや、メリノレザー、アルカンターラを使用したインテリアトリム、ルーフライニングなど、それぞれを自由に組み合わせて車輛をカスタマイズすることができる「BMWインディビジュアル・プログラム」も設定することが可能だ。

車輛本体価格は、640iクーペ（右ハンドル仕様）が933万円、650iクーペ（右／左ハンドル仕様）が1235万円。納車は2011年10月末を予定している。

BMW 6 Series Coupe ｜ビー・エム・ダブリュー 6シリーズ クーペ
ボディサイズ｜全長4,895×全幅1,895×全高1,370mm
ホイールベース｜2,855mm
車輛重量｜1,800kg（640i）、1,910kg（650i）
エンジン｜3.0リッター直列6気筒DOHC（640i）、4.4リッター V型8気筒DOHC（650i）
最高出力｜235kW（320ps）/5,800rpm（640i）、300kW（407ps）/5,500rpm（650i）
最大トルク｜450Nm（45.9kgm）/1,300-4,500rpm（640i）、600Nm（61.2kgm）/1,750-4,500rpm（650i）
トランスミッション｜電子油圧制御式8段AT
燃費｜36.7mpg
CO2排出量｜179g/km
価格｜933万円（640i）、1235万円（650i）
※燃費、CO2排出量は本国データに基づく。

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