BMW 6-Series Coupe|ビー・エム・ダブリュー 6シリーズ クーペ 新型が上海でデビュー
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2015年3月9日

BMW 6-Series Coupe|ビー・エム・ダブリュー 6シリーズ クーペ 新型が上海でデビュー

BMW 6-Series Coupe|
ビー・エム・ダブリュー 6シリーズ クーペ

伝統と革新が融合した新型クーペ 上海でデビュー

BMWは、4月21日から開催される上海モーターショーに出品するあたらしい6シリーズクーペの概要を発表した。

文=松尾 大

640iはCO2排出量179g/km

あたらしい6シリーズクーペは、すでに公表されているオープンモデルとおなじく、“シャークノーズ”と呼ばれる長いボンネットと前方に向けて傾斜した伝統のキドニーグリルを組み合わせ、バイキセノンヘッドライトなどをそなえた堂々たるスタイルのクーペだ。さらにキドニーグリルと同様、BMWのアイコンでもあるCピラーのホフマイスターキンクが存在感を誇示。リアは、LEDテールランプやデュアルエグゾーストシステムが目を引かせる。ボディサイズは、旧モデルにくらべ全長を74mm、ホイールベースを75mm延長、さらに全幅も39mm拡大することで居住性を高めている。

エンジンは2種類。640iに搭載されるのは3.0リッター直列6気筒ツインパワーターボ(ツインスクロールターボ)で、最高出力235kW(320ps)/5,800rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/1,300-4,500rpm。0-100km/h加速は5.4秒、最高速度はリミッターによって155mph(250km/h)に制限。アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムを備え、転がり抵抗の低いタイヤを装着することによって、燃費は7.7ℓ/100km(13.0km/ ℓ)と良好な数値をしめすとともに、CO2排出量は179g/kmにおさえられているという。

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また650i用に搭載されるエンジンは4.4リッターV型8気筒で、おなじくツインパワーターボを備える。最高出力300kW(408ps)/5,500-6,400rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)/1,750-4,500rpmを発揮し、最高速度は640iとおなじく155mph(250km/h)でリミッターが作動する。0-100km/h加速は4.9秒で、燃費は10.4ℓ/100km(9.6km/ ℓ)、CO2排出量は243g/kmとなっている。トランスミッションは、どちらのエンジンにもパドルシフトつきの8段ATが組み合わせられる。

欧州市場で今秋の販売開始を予定

インテリアも、基本的にはオープンモデルと共通だ。ダコタレザーを使用したシートと高光沢ブラックトリム、自立式7インチディスプレイが装備され、ラゲッジスペースは460リットルと十分な内容。オプションでは、ヒーテッド/ベンチレーテッドシートやパノラモックサンルーフ、バング&オルフセンのオーディオシステム、GPSナビ、10.2インチディスプレイなどが用意される。

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エフィシェントダイナミクスを標榜するBMWだけあり、このラグジュアリークーペには、動力性能の向上とともに、環境性能への取り組みも数多く見受けられる。LEDはテールランプに標準装備されるとともに、オプションでアダプティブLEDヘッドライトも設定。パワーステアリングは標準で電動だが、オプションではさらにインテグラル・アクティブステアリングを装備。ステアリングのアシスト量を最適に変化させるだけでなく、60km/hでの走行では後輪が逆位相に切れ、応答性を高めるとともに、アシストに擁するパワーをセーブするなど、快適で走り味を犠牲にしないように努めながらも、燃料消費を抑制する、環境にたいするあらゆる配慮が見られる。

オーセンティックなBMWのクーペという外観とは裏腹に、エフィシェントダイナミクスも決して忘れていない新型の6シリーズクーペ。欧州市場では今秋のリリースが予定されているとともに、4ドアクーペもスタンバイしているというから、これからも注目したい。

           
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