進化したハンドリング

アウディのアッパーミドルレンジモデルであるA6がフルモデルチェンジされ、欧州での販売が開始された。日本でも上陸が間近にせまったこのモデルは、おなじみのシングルフレーム・グリルとLEDライトという新世代のアウデイデザインとなり、ワイド＆ロウでスポーティなフォルムとなった。また、ボンネットとフロント・フェンダー、ドア、トランク・リッドなどにアルミニウムを多用することで軽量化をはかっているという。新型A6に搭載されるエンジンはガソリン2種類、ディーゼル3種類となっているが、今回動画が公開されたのは、日本には導入されないであろう2.0リッターターボディーゼルに6速マニュアルを組み合わせたモデルだ。

『AUTO CAR』では、とくにA6のハンドリングを賞賛している。前輪駆動としてはすばらしく、その完成度は旧型のはるか上を行っているという。エンジンについては、2リッターディーゼルとしてはBMW 520Dにやや劣るとしているが、こちらも評価が高い。そして、旧型よりも全高が低くなったにもかかわらず、室内が驚くほど広びろとしているという。ただ、欠点としては右ハンドル仕様の場合のペダルのオフセットだ。おそらく、日本上陸モデルは2ペダルだけだろうから、そこまでナーバスになる問題ではないだろう。

締めくくりとして、新型A6はずいぶんと進化し、メルセデスやBMWといったライバルに以前に比べるとかなり追いついたとしている。判定として星4つを与えていた。これだけの低燃費、低CO2排出量だけにディーゼルモデルも日本に導入してもらいたいものである。

AUDI A6 2.0TDI SE｜アウディ A6 2.0TDI SE
ボディサイズ｜全長4,915×全幅1,874×全高1,455mm
エンジン｜2.0リッター 直列4気筒ディーゼル　ターボチャージャーつき
最高出力｜130kW（177ps）/4,200rpm
最大トルク｜380Nm（38.7kgm）/1,750-2500rpm
車両重量｜1,575kg
駆動方式｜前輪駆動
トランスミッション｜6速マニュアル
燃費｜57.6mpg（20.4km/?）　欧州複合燃費
CO2排出量｜129g/km
乗車定員｜5人
価格｜3万145ポンド（約385万円）　※英国での価格