24 heures du Mans 2011|ル・マン 24時間耐久レース 2011
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2015年3月13日

24 heures du Mans 2011|ル・マン 24時間耐久レース 2011

24 heures du Mans 2011|ル・マン 24時間耐久レース 2011

アウディが接戦をものにし、連覇果たす

伝統の自動車レース「第79回ル・マン24時間耐久レース」が6月11日(土)、12日(日)にフランス、ル・マンのサルテ・サーキットで開かれ、アウディが昨年につづき、10度目の優勝を手にした。

文=谷中朋未

2~4位はプジョー勢が独占

今年もル・マンの話題をさらったのはアウディとプジョーだった──。アウディ渾身の軽量化技術を盛り込んだニューマシン「アウディ R18 TDI」によって初優勝を手にしたのは、日本のスーパーGTでも活躍しているアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエと、マルセル・フェスラーのトリオ。

レギュレーションの変更により、エンジン出力を約520psに下げられた今シーズン。軽量化は必須とアウディはボディにピュアカーボンを使用したほか、従来のV10 TDIエンジンからV6 TDIエンジンにダウンサイジングするなど、25パーセントも軽量化を果たしたニューマシンR18 TDIで臨んだ。プジョーも出力と燃費を両立したエンジン「V8 Hdi FAP」を搭載し、技術力を結集した「908」で苦戦し、低燃費を活かした12周ごとの給油という戦略で、両メーカーがぶつかった。

アウディ R18 TDI

プジョー 908

レースでは、序盤で2008年の覇者でアウディの3号車アラン・マクニッシュがクラッシュするなど、波乱の幕開けに。その後、さらにアウディ1号車も衝突によりリタイア。中盤以降はアウディ2号車とプジョー勢3台によるタイム差わずか数秒というデットヒートが繰り広げられ、手に汗握る展開に観客を大いに沸かせた。

最終的には、アウディ2号車がプジョー9号車と競り合い、アウディが13.854秒という僅差で逃げ切り、優勝。その後はプジョー勢がつぎつぎとゴールし、2~4位を独占、ハイレベルなマシンとドライバーの存在感をアピールした。

また、GTカー・カテゴリーによる「GTE Pro」クラスでは、オリバー・ベレッタ、トミー・ミルナー、アントニオ・ガルシアの3人によるナンバー73番「シボレー・コルベット C6.R」が2位のフェラーリに2分29秒の差で優勝。ポルシェの「911 GT3 RSR」は表彰台こそ逃したものの、上位8台中、4台を占めるという好成績を残した。

2001年のル・マン初勝利から10年目の節目に当たる今年、7度目の優勝を手にしたシボレー。さらに、今年は創業100周年を迎える記念すべき年でもあり、優勝は大きな栄誉となった。

総合結果
1位|NO.2 アウディ R18 TDI
2位|NO.9 プジョー 908
3位|NO.8 プジョー 908
4位|NO.7 プジョー 908
5位|NO.10 プジョー 908 Hdi FAP

GTE Proクラス
1位|シボレー・コルベット C6 ZRI(ガルシア/ミルナー/ベレッタ)
2位|フェラーリ 458 イタリア(フィジケラ/ブルーニ/ヴィランダー)
3位|BMW M3 GT(プリオー/ミュラー/ハンド)
4位|ポルシェ 911 GT3 RSR(リーブ/リーツ/ヘンツラー)
5位|ポルシェ 911 GT3 RSR(ピレ/ナラック/アルマンド)

           
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