Peugeot|ル・マン24時間、13.854秒差で惜しくも2位!
PEUGEOT│プジョー
ル・マン24時間、13.854秒差で惜しくも2位!
フランス、ル・マンのサルテ・サーキットで6月11日(土)、12日(日)と開かれた伝統の「ル・マン24時間耐久レース」。プジョーは惜しくも優勝を逃したが、2、3、4位に入るという大きな結果を残した。
文=谷中朋未
手に汗握るレースを展開
耐久レースの頂点、「ル・マン24時間耐久レース」に照準を合わせ闘ってきた「チーム・プジョー・トタル」。燃料消費が最適化されたエンジン「V8 Hdi FAP」を搭載し、技術力を結集したニューマシン「908」で戦いに臨み、12周ごとの給油という低燃費で安定感のある走りを見せつけた。
レースでは、序盤から2008年の覇者アウディのアラン・マクニッシュがクラッシュをするなど波乱の幕開けに。セーフティーカーも1時間以上にわたり入り、プジョー勢3台が3-5位の一団となるものの、レース再開後は7号車のアレクサンダー・ウルツが果敢に攻めて一時、37ラップ目でトップに躍り出たが、トップが次々と替わる激しい争いが繰り広げられた。
夜に入り、9号車が「チーム・プジョー・トタル」の先頭に踊り出て、トップのアウディにプレッシャーをかけるものの、日の出とともに3度目となるセーフティーカーで争いは中断。その後、優勝争いはクライマックスを迎え、7号車と9号車、アウディ2号車がデットヒートを演じたが、7号車のアレクサンダー・ウルツがインディアナポリス・コーナーに激突してしまう。しかし、ル・マンで2度の優勝経験を持つ、ウルツは落ち着いてピットイン、9分のメカニックの後、4位でレースに復帰した。
レース終盤は、プジョー9号車とアウディ2号車の激しい争いになり、結局、アウディに逃げ切られる形となってしまったが、セバスチャン・ブルデー/ペドロ・ラミー/シモン・パジュノーによる9号車もチェッカーフラッグが振られるまで手に汗握る戦いを展開し、多くの観客を沸かせた。
プジョー・スポール・ディレクターのオリビエ・ケネル氏は「ル・マンへ傾けてきた情熱を思うと、優勝できなかったことはもちろん悔しいです。でも、最後の最後まで優勝目指して戦ったチームを私は誇りに思います」とコメントしている。