CITROEN DS5|シトロエン DS5 上海で世界初公開
CITROEN DS5|シトロエン DS5
DSシリーズ初のハイブリッドを上海でプレミア!
シトロエンは、DSシリーズにあたらしくくわわる「DS5」を上海にてお披露目した。同車は、19日から開始した上海オートショーにも出展されている。
文=松尾 大
Cスポーツ ラウンジ コンセプトを再現
かねてから噂されていたシトロエンDSシリーズの上位モデル「DS5」がとうとう公開された。シトロエンにとって欧州についで2番目の販売台数を誇る重要な市場である中国で公開したことから、このモデルにたいする並なみならぬ意欲がうかがえる。
注目すべきはそのスタイリングだ。2005年のフランクフルトショーで公開されたCスポーツ ラウンジ コンセプトと多くの共通項をもつ。低く長いシルエットに、大きく口を開けたフロント両サイドのエアインテーク。ヘッドライトの後端からフロントフェンダーを経て、ドアミラー手前から上に向かうキャラクターラインとともに三角窓を形成するAピラー。小さめのグリーンハウスなどは、ほぼコンセプトカーどおりといってもいいもの。
ただ、Cスポーツ ラウンジ コンセプトが流れるような面構成だったのにたいし、DS5はマッチョなイメージになっている。また、観音開きだったドアも通常の5枚ドアとなり、リアエンドの処理もヒップアップしたものではなくなっている。全体的な印象としても、低く流れるようなイメージではなく、DS4で見せた、やや腰高なクロスオーバー的な雰囲気も漂う。おそらく、プジョー3008と車台を共用するという現実的な理由からのスタイリング変更となったのではなかろうか。ディメンションについては、現時点では4,520mmという比較的短い全長と、最近のこのクラスでは平均的な1,850mmという全幅のみ公開されている。また、荷室は465リットルと公表されたが、リアシートを倒した場合の数値はさだかではない。
シトロエン初、HYbrid4搭載
エクステリア同様、インテリアも高いデザイン性をもつ。Cスポーツ ラウンジ コンセプト公開時にも「21世紀のグランドツーリング」と謳っていたように、低く、クーペライクなドライビングポジションを提供する。スイッチ類はセンターコンソール上に置かれ、集中的に操作できるという。カラーヘッドアップディスプレイも搭載され、運転中のドライバーが視線を移動させることなく、必要な情報が得られるとしている。
搭載されるエンジンは、シトロエン初のHYbrid 4である。このシステムは、昨年のパリサロンでプジョー3008に搭載されたものとおなじシステム。フロントにアイドリングストップつきの2.0リッター ターボディーゼルを搭載し、リアアクスル上部には後輪を駆動するためのモーターを配置する四輪駆動のハイブリッドだ。出力は、エンジンが120kW(163ps)、モーターが27kW(37ps)となっている。もちろん、環境性能も優れており、欧州NEDC複合サイクルモードでのCO2排出量は99g/kmとなっている。
実際の販売時期については正式なアナウンスがないが、フランス本国では年内に発売されるものとみられる。