Audi Q3|アウディ Q3 あらたなQシリーズを上海でプレミア
Audi Q3|アウディ Q3
あらたなQシリーズを上海でプレミア
アウディは、今回の上海オートショーに出展するあらたなSUV「Q3」を発表した。
より小型に仕上げられたこのニューモデルは、実用性、走り、デザインそれぞれにおいて、従来のモデルとまったく引け劣らないプレミアムな1台だ。
文=高橋進一
小型のプレミアムSUV
ひさびさに“Q”シリーズに新顔「Q3」が登場することとなった。その名のとおり、従来のモデルよりもさらに小型なのが最大の特徴である。まず、気になるボディサイズは、全長4,390×全高1,600×全幅1,830mmで、Q5と比べると、全長245mm、全高60mm、全幅70mmマイナスとなっている。数値を見ただけで非常に小型であることがわかるだろう。Qシリーズを名乗ってはいるものの、Dピラーが直角ではなくなだらかに地面に向かって下降しているため、比較的クーペライクなボディ設計だといえる。ここまで小型な仕上がりながら、ラゲッジルームは、必要にして十分だ。通常は460リットルまで積載可能で、 後部座席をフラットにすると1,365リットルまで拡張できるというから、日常のタウンユースからレジャーのフィールドまで、さまざまなシーン/用途に対応できるだろう。
車体ではボンネットやテールゲートにアルミを採用することで、 車体重量を1,500kg以下におさえることにも成功。足まわりには、16インチの軽量合金ホイールに215/65のタイヤを装着。より上級なパーツが装備されるSラインには、17インチのホイールを用意される。
エクステリアは、おなじみのシングルフレームグリル、くさび型LEDデイタイムランニングライトを搭載したキセノンヘッドライトがアウディらしさを際立たせている。そこに大径のエアインレットがくわわり力強さもアピール。ボディカラーは12のことなるカラーを用意。オプションによってさらにバリエーションを豊富にさせることができるという。
エンジンラインナップは計4種類。それぞれスペックがことなる2リッター4気筒エンジンで、ローンチ時には、2台のガソリンエンジンと1台のTDIエンジンが提供される予定で、その後もうひとつTDIエンジンモデルが発売される。すべてのエンジンにスタート&ストップ機能、エネルギー回生を備える。直噴ガソリンターボの「TFSI」は、最高出力が125kW (170hp) と155kW (211hp)の2種類が用意され、後者は0-100km/h加速を6.9秒で到達し、最高速度は230km/hとしている。
ターボディーゼルの「TDI」は、最高出力130kW(177 hp)と、最高出力103kW(140hp)の2モデルで、もっとも低燃費であるこの103kWのTDIエンジンは、燃費5.2ℓ/100kmという数値を記録。トランスミッションは103kWのTDI、125kWのTFSIが6段マニュアルで前輪駆動。130kWのTDI、155kWのTFSIが7段Sトロニックでクワトロシステムと組み合わされる。
インテリアにかんしては、人間工学に基づくデザインとクラフツマンシップが融合。木製の内装に、アクセントとしてアルミニウムが随所に使用されている。
このアウディ Q3は、6月から欧州での販売開始を予定。ドイツ本国での販売価格は、2万9,900ユーロ(約365万円)からと公表。日本での発売が楽しみだ。