LEXUS LF-Gh|レクサス LF-Gh ティーザーを公開
LEXUS LF-Gh|レクサス LF-Gh
あらたなるラグジュアリー・スポーツ・セダンのティーザーを公開
レクサスは4月22日から開催されるニューヨークオートショーで発表される、レクサス・デザインの今後の方向性を示唆するハイブリッドモデル「LF-Gh」のティーザー画像を公開した。
文=松尾 大
L-フィネスの進化
今回、フロントマスクの一部と、リアコンビネーションランプの2枚の画像が公開されたのは、レクサスLF-Ghというモデル。名前を聞いてピンとくるひとも多いだろうが、これは、トヨタ アリストから連綿とつづくラグジュアリー・スポーツセダン、レクサスGSの事実上の後継モデルにして、ハイブリッド車。LF-Ghという名前は、Lexus Future Grand Touring Hybridという意味をもつという。
フロントマスクは一部分しか見えないものの、非常に押し出しの強いデザインとなっており、レクサスによるとこのコンセプトモデルは、レクサス・デザインの今後の方向性を示唆するものだという。とくに、これからのレクサスにとってあたらしい顔になるという大胆な“スピンドル”フロントグリルは、近年のデザイントレンドであるシングルフレームグリルを採用。直線的なカッティングがほどこされ、バンパー上部あたりでいったんくびれ、そこからフレアするという形状を用いている。
レクサスによると、2001年以来すべてのレクサス車のデザインフィロソフィーであるL-フィネスを大胆に進化させ、高級車の未来像を指ししめすものだという。
BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画すあたらしい価値を提供しようというのが狙いであった。
同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。
アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。
一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。