FIAT 500 TwinAir|フィアット 500 ツインエア 販売開始
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2015年3月17日

FIAT 500 TwinAir|フィアット 500 ツインエア 販売開始

FIAT 500 TwinAir|フィアット 500 ツインエア
FIAT 500C TwinAir|フィアット 500C ツインエア

500のダウンサイジングエンジン搭載モデルが販売開始

フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは、3月24日からより、2気筒エンジン“TwinAir”を搭載したフィアット500および500Cの販売を開始した。

文=松尾 大

875cc、57kW、CO2排出量107g/m

欧州ではすでに発売されており、近年の欧州車におけるダウンサイジングのなかでも突出した小排気量と、高性能を実現したフィアットのTwinAirエンジンを搭載する500/500Cが、日本でも販売されることになった。

TwinAirエンジンはFPT(フィアット パワートレイン テクノロジーズ)社が開発。マルチエアシステムを組み合わせることで、吸気効率を向上させ、燃費性能を大幅に高めた。さらに、ダウンサイジングコンセプトにより、同一パフォーマンスクラスのエンジンに比べて約30パーセントのCO2排出量削減を達成していると主張する。出力性能が同程度の中間的サイズの4気筒エンジンに比べ、非常に短く(マイナス23パーセント)、軽い(マイナス10パーセント)コンパクトな仕上がりとなっていることも特徴。また、メタン燃料システムやハイブリッドシステムとの組み合わせにも対応できるように設計されており、将来的にさらなる環境性能の向上が可能だという。

フィアットによると、同一排気量の従来型エンジンに比べて、最高出力を約10パーセント向上させることができたうえ、エンジン低回転域や過渡域に吸気バルブをはやいタイミングで閉めることでトルクを約15パーセントアップ。ポンピングロスの低減と燃焼制御の精度を高めることにより、CO2排出量を約10パーセント低減している。吸入行程のバルブ開閉を緻密に制御することで環境汚染物質の排出量を低減し、ドライバーのアクセル操作に対するエンジンレスポンスを向上させているという。

FIAT 500 TwinAir|フィアット 500 ツインエア 販売開始|02

FIAT 500 TwinAir|フィアット 500 ツインエア 販売開始|03

215万円から販売

この革新的なインタークーラーつきターボ直列2気筒マルチエア8バルブエンジンは875ccという小排気量ながら最高出力63kW(85ps)/5,500rpm、最大トルク145Nm(14.8kgm)/1,900rpm、ECO スイッチ使用時でも最高出力57kW(77ps)/5,500rpm、最大トルク100Nm(10.2kgm)/2,000rpm)を実現。出力では現行の1.2リッターユニットをうわまわり、トルクもほぼ同等の数値を誇る。

環境性能では、START&STOPシステムというアイドリングストップ機能も搭載。燃費は10・15モードで21.8km/ℓ、CO2排出量は107g/kmとなり、TwinAir POP と1.4 POPと比較した場合、58パーセント向上している。

価格は、スタンダードモデルである500 TwinAir POPが215万円、上級モデルの500 TwinAir LOUNGEが245万円、オープンモデルの500C TwinAir LOUNGEが279万円となっている。

           
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