FIAT 500 by Gucci|フィアット 500 バイ グッチ 創業90周年記念
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2015年3月17日

FIAT 500 by Gucci|フィアット 500 バイ グッチ 創業90周年記念

FIAT 500 by Gucci|フィアット500 バイ グッチ

グッチ創業90周年を祝す500が登場

フィアット グループ オートモービルズは、イタリア王国建国150周年とグッチ創業90周年を記念した500 by Gucciをミラノ・ファッションウィーク初日に発表したのち、ジュネーブモーターショーにて展示をおこなった。

文=松尾 大

イタリア車ならではの大胆な仕上がり

グッチのクリエイティブ・ディレクターであるフリーダ・ジャンニーニ氏が、フィアット総帥・故ジョバンニ・アニエリの孫でイタリアインデペンデントなどを率いるラポ・エルカン氏からの提案を受け、フィアット500をベースにフィアットのチェントロ・スティーレ(=デザインセンター)とのコラボレーションを実現させたのが500 by Gucciだ。

ジャンニーニ氏によると「フィアット500は50年代にはじめて発売され、スタイル革命を巻き起こし、まもなくして多くの人びとの羨望の的となりました。グッチは、1921年に革製トランクやスーツケース、ハンドバッグを作る会社としてグッチオ・グッチが設立して以来、高級旅行用品をつねに重視しています。ですから、ラポ・エルカン氏から今回のコラボレーションの提案があったときは、グッチ創業90周年を記念して、旅行にまつわるあたらしいメッセージを発信するものが作れる絶好のチャンスだと思いました」としている。

FIAT 500 by Gucci|フィアット500 バイ グッチ 創業90周年記念|02

FIAT 500 by Gucci|フィアット500 バイ グッチ 創業90周年記念|03

随所に散りばめられた“Gucci”らしさ

この500 by Gucciのためにあたえられたのは高光沢パールグラスペイントを使用したブラックとホワイトのボディカラー。ブラックは輝くクロームのディテールと、白黒のコントラストを強調したインテリアを組み合わせることで、現代的でシャープな印象。一方ホワイトは、サテンクロームのディテールとアイボリー&ブラックのインテリアにより、ソフトで洗練されたデザインとしている。

レトロなスポークがきわだつボディカラーと調和したホイールを装備し、195/45R16の比較的スマートなタイヤを履く。ホイールのセンターキャップにはボディ同色のインターロッキングGGロゴをあしらい、テールゲートとBピラーには、筆記体の“Gucci”ロゴがみられる。

さらに、1.4リッターモデルについては、グッチグリーンのブレーキキャリパーを採用するなど、細部にまでグッチのカラーでまとめられている。また、グッチらしく、グリーン・レッド・グリーンのストライプをボディ全周にめぐらせ、インテリアには、シートやギアシフトレバー、キーカバー、カーペット、シートベルトにそのストライプが採用されるという徹底ぶりだ。

クラフツマンシップをしめす精神の融合

この500 by Gucciにかんする広報活動は、ラポ・エルカン氏自身と、インデペンデント アイデアズ社が担当し、マスメディアだけでなくさまざまな手法を用いた大きなキャンペーンを実施していく予定だという。ラポ・エルカン氏は「イタリアにとって重要な記念の年にフィアットとグッチを結びつけることができ、たいへん光栄に思います。この500 by Gucciは、イタリア人のクラフツマンシップを世界にしめす両ブランドの精神を融合したものであり、その開発に参加できたことをイタリア人として誇りに思います。500は私のいちばんのお気に入りであり、今回もその特別仕様車をフィアットのチェントロ・スティーレとジャンニーニ氏とともに作り上げることができ、大変うれしく思います」と語っている。

500 by Gucciは、4月1日から6月30日までwww.500bygucci.comでオンライン予約を受けつける。

さらに、パリ、ロンドン、東京など国際的な主要都市の一等地で展示をおこなったあと、ヨーロッパでは7月、そのほかの地域では年末から1万7,000ユーロ(イタリア国内)で販売を開始する予定としている。

なお、さらにカスタマイズしたいという顧客のための専用コレクションもあり、旅行用品、革小物、ドライビングシューズ、トラックスーツ、ボマージャケット、ドライビンググローブ、サングラス、腕時計などが用意され、4月よりグッチの一部店舗やwww.gucci.comをつうじて販売される。

           
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