ASTON MARTIN V8 Vantage N420|アストンマーティン V8 ヴァンテージ N420
ASTON MARTIN V8 Vantage N420|
アストンマーティン V8 ヴァンテージ N420
より軽量なベイビーアストンの走りを映像で公開
アストンマーティンが7月に発表した、「V8ヴァンテージ N420」の映像が、動画共有サイトで見ることができる。
文=ジラフ
27kgの軽量化による、ハイパワーな走り
「V8ヴァンテージ N420」は、V8ヴァンテージにチューニングをほどこしたモデル。エクステリアには、カーボンファイバー製のスプリッター、サイドストレイク、ディフューザーなどを採用。これによってスポーティな雰囲気を纏いながら、ベース車両から27kgの軽量化に成功。“ベイビーアストン”と呼ばれる同車のイメージにふさわしい仕上がりとなっている。
エンジンスペックは426psを誇り、専用のスプリングやダンパー、スタビライザー、スポーツエギゾーストなどがセットされた「スポーツパック」を標準装備することで、よりスポーティなモデルとなっている。
インテリアは、レザー、アルカンターラをベースに、ステッチで印象づけられたステアリングホイールとスポーツシート、グラファイトのインストルメントパネルなどを採用し、スポーティさとラグジュアリーな雰囲気とを見事に融合。今回の公開された動画では、ニュルブルクリンク、その周辺の一般道、そしてアウトバーンをV8ヴァンテージ N420が走行するシーンも確認できる。
その美しいシーンの数かずをぜひ楽しんでもらいたい。
BRAND HISTORY
いまもっともクールなスポーツカーブランドとして、世界中から注目を集めているのが、イギリスのASTON MARTIN(アストンマーティン)だ。1914年にライオネル・マーティンとロバート・バンフォードにより設立された小さな会社は、アストン・クリントンと呼ばれるヒルクライム競技で成功をおさめたことからアストンマーティンのブランドを名乗るようになり、その後もモータースポーツやスポーツカーの歴史に輝かしい足跡を残す。
反面、経営の面では幾度も危機に追い込まれ、そのたびに救いの手が差し伸べられるという、まさに波瀾万丈の道を歩みつづけてきた。たとえば、1947年にオーナーとなったデイビッド・ブラウンは、優れた経営力とエンジニアリングのセンスを活かして、みずからのイニシャルを冠したスポーツカー「DB2」や、レース用マシーン「DBR1」で、その名前を残している。最近では、フォードがその株式を、プロドライブを創業したデイビッド・リチャード率いる投資家集団に売却したことが記憶にあたらしい。
しかし、アストンマーティンはいつの時代も漲るパワーと美しいスタイルを備えたスポーツカーづくりを貫いている。現在のラインアップは「V8ヴァンテージ」「DB9」、そして4ドアサルーンの「ラピード」とラインナップを拡げている。