アヴェンタドールにスーパーヴェローチェ登場|Lamborghini
CAR / MOTOR SHOW
2015年3月3日

アヴェンタドールにスーパーヴェローチェ登場|Lamborghini

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce
ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

アヴェンタドールにスーパーヴェローチェ登場

ランボルギーニは、開催中のジュネーブモーターショーで、V12エンジンを搭載する同社のフラグシップ、アヴェンタドールの最新モデルとなる「LP 750-4 スーパー ヴェローチェ」を発表した。

Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)

50psのパワーアップ

「アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ」は、2011年に登場したランボルギーニのフラッグシップスポーツモデル「アヴェンタドール LP700-4」をもとに、徹底した軽量化と空力性能を改善したボディ、さらにエンジンのパワーアップをほどこした新モデルだ。

エンジンはひきつづき6.5リッターV型12気筒自然吸気を採用するが、可変バルブタイミングや可変吸気システムの最適化などに改良をくわえ、最高出力は50psアップの552kW(750ps)/8,400rpm、最大トルクは690Nm/5,500rpm。0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は350km/h以上というスペックをもつ。

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce|ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce|ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

スーパーヴェローチェでは、これまでのプッシュロッド式のサスペンションシステムに、「マグネト レオロジカル サスペンション」(MRS)と名付けられた磁性流動体ダンパーが組みあわされた。これによりコーナリング時にホイールの制動を個別に調整することが可能となり、車体の横揺れを大幅に抑制すると説明される。

また速度や走行モードにあわせてステアリングの比率を可変調整する「ランボルギーニ ダイナミック ステアリング」(LDS)も、スーパーヴェローチェ向けに調整して搭載。高速での安定性と、低速での操縦性を向上させたという。

足まわりは、レース用車両とおなじセンターロッキングマウントを採用し、フロント20インチ、リア21インチの軽量ホイールに、ピレリ Pゼロ コルサ スポーツ タイヤを履く。ブレーキディスクは標準でカーボンセラミック製だ。

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce
ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

アヴェンタドールにスーパーヴェローチェ登場 (2)

徹底した軽量化

スーパーヴェローチェでは、従来のアルミニウムフレーム付きカーボンモノコックボディにくわえ、ドアパネルやフェンダー、さらに、あらたに付与された固定式のリアウィングにもカーボンファイバー製を採用するなど、徹底した軽量化がはかられた。インテリアもおなじくカーボン製のスポーツバケットシートにくわえ、カーペットや一部の防音パーツ、そしてインフォテイメントシステムが取り除かれている。

この結果、車両重量はベースモデル比で50kgマイナスの1,525kg。対してエンジン出力が50psアップしたことで、パワーウェイトレシオは10パーセント増の2.03kg/psとなった。なお、インフォテイメントシステムは希望すれば無償で搭載も可能だ。

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce|ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce|ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

ボディは軽量化のみではなく、エアロダイナミクス面での最適化もおこなわれており、ダウンフォースが通常モデルとくらべて170パーセント増している。目をひく大きなリアの固定式ウィングは手動で3段階の変更が可能とされ、最大15パーセントの範囲で効果を調整できる。さらに前方は2枚のフロントウィングを通常よりオープンにすることで、ダウンフォースを発生。後方下部にも大型のディフューザーと垂直なフィンを配置し、車体底面のエアフローを改善させている。

リアエンドはその大部分がメッシュ構造となっており、エンジンの放熱を担うとともに、スーパーヴェローチェの軽量化を視覚的にも演出している。特殊軽量素材のマフラーは迫力あるセンターの4本出しだ。

インテリアには、ランボルギーニが開発した新素材「カーボンスキン」を量産モデルとして初採用。軽量かつ柔軟、そして耐摩耗性にすぐれるファイバー織物素材であり、スーパーヴェローチェではルーフ内張りやコクピットまわりのパーツにあしらわれている。

計器類も一新され、TFT液晶のインストルメントパネルはイエローを基調に、ライトブルーの回転計を配置。下部にはレーシングカーに似たデザインのGフォースインジケーターが採用された。

Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce|ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェは、ことしの晩春には市場へ導入予定で、欧州での価格は税抜で32万7,190ユーロ(およそ4,400万円)とされる。

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Lamborghini Aventador LP750-4 Superveloce
ランボルギーニ アヴェンタドール LP750-4 スーパーヴェローチェ

ボディサイズ|全長 4,835 × 全幅 2,030 × 全高 1,136 mm
ホイールベース|2,700 mm
トレッド 前/後|1,720 / 1,700 mm
最小回転半径|6.25 メートル
重量|1,525 kg
重量配分 前:後|43 : 57
エンジン|6,498 cc 60°V型12気筒 DOHC 48バルブ
圧縮比|11.8±0.2 : 1
ボア×ストローク|95 × 76.4 mm
最高出力| 552 kW(750 ps)/ 8,400 rpm
最大トルク|690 Nm/ 5,500 rpm
最高エンジン回転数|8,500 rpm
トランスミッション|7段ISR(シングルクラッチ セミオートマチック)
駆動方式|4WD
サスペンション 前|プッシュロッド システム付きホリゾンタル磁性流体ダンパー
サスペンション 後|プッシュロッド システム付きホリゾンタル磁性流体ダンパー
ブレーキ 前|φ400×38mm ベンチレーテッドディスク
ブレーキ 後|φ380×38mm ベンチレーテッドディスク
タイヤ 前/後|255/35ZR20 / 355/25R21
最高速度|350 km/h以上
0-100km/h加速|2.8 秒
0-200km/h加速|8.6 秒
0-300km/h加速|24.0 秒
100-0km/h減速|30 メートル
燃費(NEDC値)|16.0 ℓ/100km(およそ6.25km/ℓ)
CO2排出量|370 g/km
燃料タンク容量|90 リットル
車両価格|32万7,190ユーロ(およそ4,400万円)

ランボルギーニ カスタマーセンター
0120-988-889

           
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