BMW 1シリーズ、エクステリアを中心に大幅変更|BMW
CAR / MOTOR SHOW
2015年3月25日

BMW 1シリーズ、エクステリアを中心に大幅変更|BMW

BMW 1 Series|BMW 1シリーズ

BMW 1シリーズ、エクステリアを中心に大幅変更

BMWはCセグメントのプレミアムコンパクトカー「1シリーズ」をマイナーチェンジし、来る3月のジュネーブ モーターショーで一般公開する。前後のデザインを既存のラインナップに合わせる変更をおこない、同時に新開発3気筒ディーゼルエンジンを搭載するなど、内外装のブラッシュアップとともにパワートレーンをリニューアルしている。

Text by SAKURAI Kenichi

最新のBMWデザインにリファイン

今回欧州で2015年モデルとした発表されたBMW「1シリーズ」は、3ドアモデル、5ドアモデルともに前後のデザインの変更が大きく目をひくポイントだ。1シリーズは、登場からこれまでの10年間で、全世界約200万台ものセールスをおこなった人気車種。Cセグメントに属するコンパクトなボディを採用したFRモデルとして、走りにこだわるカスタマーに受け入れられてきた。

Cセグメントのライバルといえば、ごぞんじのとおりフォルクスワーゲン「ゴルフ」やメルセデス・ベンツ「Bクラス」に代表されるFFが中心。1シリーズは、Cセグメント唯一のFR車で、こうしたパッケージングが人気の秘密だと分析できる。

BMW 1 Series M Sport|ビー・エム・ダブリュー 1シリーズ Mスポーツ

BMW 1 Series M Sport|ビー・エム・ダブリュー 1シリーズ Mスポーツ

マイナーチェンジを施した最新モデルでは、これまでのファニーな表情をもつフロントフェイスを一新。横長のヘッドライトを採用し、「2シリーズ」に似た精悍な印象にあらため、スポーティなアピアランスに磨きをかけた。LED式のデイタイムランニングライトも標準装備され、オプションでフルLEDライトの装備も可能になっている。

いっぽうリアコンビネーションライトも、このヘッドライトに合わせるように、リアハッチにまで伸びたL字型の横基調デザインのLEDライトに変更。これは「3シリーズ」や「5シリーズ」との関連もイメージさせる、誰もがBMWらしいと思うデザインである。

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BMW 1シリーズ、エクステリアを中心に大幅変更 (2)

豊富なディーゼルエンジンのラインナップ

エンジンも新型「1シリーズ」の注目ポイントだ。すべてを最新世代のガソリンとディーゼルエンジンにアップデイトし、トップモデルには従来モデルの最高出力235kW(320ps)から240kW(326ps)、最大トルク450Nm(45.9kgm)に向上させた3リッター直列6気筒ターボを搭載する「M135i Mパフォーマンス」をラインナップ。こちらはFRと4WDの2モデルを用意している。

最近日本市場でも人気のディーゼルエンジンは、最新世代に移行した。従来の「114d」にかわるエントリーモデルとなる「116d」では、2リッター直列4気筒ターボエンジンから1.5リッターの直列3気筒ターボエンジンにスイッチ。8段ATと組みあわせられている。排気量は大幅に引き下げられたが、最高出力85kW(116ps)に変更はなく、反対に最大トルクは260Nm(26.5kgm)から270Nm(27.5kgm)に向上している。

BMW M135i|ビー・エム・ダブリュー M135i

BMW M135i

BMW 116d EfficientDynamics Edition|ビー・エム・ダブリュー 116d エフィシエント ダイナミクス エディション

BMW 116d EfficientDynamics Edition

この116dには、ボディ形状やエンジンコンパートメントの形状を見直し、さらにアクティブ エア フラップなどを追加して空力特性を改善、燃費をより重視した「116d エフィシェント ダイナミクス エディション」も用意した。116dエフィシェント ダイナミクス エディションは6段MT専用車だがCd値が0.29となり、欧州複合値燃費はなんとリッター29.4km、CO2排出量も89kg/kmに抑えられている。116dの同値もリッター27.0km、97g/kmとそれぞれかなり優秀だが、それ以上の数字を叩き出しているのが116dエフィシェント ダイナミクス エディションなのである。

ちなみにそのほかのディーゼルエンジンは全車とも2リッター4気筒ターボユニット+8段ATで、チューニングによってパワーがことなっている。「118d」では最高出力110kW(150ps)/最大トルク320Nm(32.6kgm)、「120d」では最高出力140kW(190ps)/最大トルク400Nm(40.7kgm)、「125d」では最高出力165kW(224ps)/最大トルク450Nm(45.8kgm)というスペックが公表されている。

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BMW 1シリーズ、エクステリアを中心に大幅変更 (3)

3種類のスタイリングパッケージ

インテリアに大きな変更はないが、高解像度の6.5インチディスプレイやオートエアコン、レインセンサー、ラジオやiドライブ システムは全車で標準装備。標準仕様のほか、スポーツライン、アーバンライン、Mスポーツ パッケージの各デザインをセレクト可能になっている。

また、運転支援の一貫として、ストップ&ゴー機能付きのアクティブ クルーズ コントロール システムのほか、狭いパーキングスペースでの駐車をサポートする自動縦列駐車機能や後方確認を容易にするリアビューカメラ、速度制限インフォメーションシステムなども選択できる。

BMW 1 Series|ビー・エム・ダブリュー 1シリーズ

BMW 1 Series|ビー・エム・ダブリュー 1シリーズ

標準のインテリジェント緊急コールとBMWテレサービス機能にくわえ、オプションでインターネット モビリティ サービスへのアクセスも利用可能だ。SIMカードが搭載されたインターネット モビリティ サービスは、BMWオンラインやリアルタイム交通情報などにくわえてオンラインエンターテイメント機能を楽しむことができる。

さらにこのオンラインサービスは、スマートフォンのアプリケーションを使用してiドライブ システムとも統合可能。より直感的な操作で、簡単で安全にコントロールできるのも魅力だ。ナビゲーションシステムプロフェッショナルも新型に進化し、車両登録後の最初の3年間は、SIMカードを介した携帯電話を使用し、無料で地図更新が自動的におこなえる。

スポーティなルックスを得たあたらしい1シリーズは、早ければ今夏にも日本上陸が期待される。ディーゼルエンジンにちからをいれているBMWだけに、Cセグメントプレミアムモデルの1シリーズにも、最新のディーゼルエンジン搭載車を導入して欲しいと思っているユーザーも多いことだろう。競合ブランドとのさらなる差別化のためにも、ぜひディーゼルエンジンのラインナップをリクエストしたい。

           
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