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パリ モーターショーの現場から Vol.1|Mondial de l’Automobile 2014
Mondial de l'Automobile 2014
パリ モーターショーの現場から Vol.1
フランス最大の自動車ショー、パリ モーターショー2014がついに開幕する。メルセデス・ベンツの新生代スーパーモデル「AMG GT」をはじめ、ジャガーは新型サルーン「XE」を初披露。ランボルギーニからもプラグインハイブリッドのスポーツカーが登場するなど、大きな話題を集めている。フランス・パリで取材をおこなうモータージャーナリストの小川フミオ氏が、現地から速報レポートをお届けする。
Text by OGAWA Fumio
今年はフォルクスワーゲン祭り
10月4日から一般公開となる、パリの自動車ショー。今年はランボルギーニがプラグインハイブリッドのスポーツカーをお披露目するなど、フォルクスワーゲン祭りの色彩が濃い。注目のモデルを速報として紹介しよう。
フォルクスワーゲン・グループとは、(読者のかたはご存じのとおり)フォルクスワーゲンを筆頭に、アウディ、ポルシェ、ベントレー、ランボルギーニ、ブガッティ、セアト、シュコダ、それに二輪のドゥカティなどからなる。
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アウディ「TTスポーツバック コンセプト」は市販はまだ決まっていないが、400psの2リッター4気筒エンジンを搭載する
ここにきて、グループをあげて環境問題へのさらなる取り組みを表明した同グループは、パリの自動車ショーでは、プラグインハイブリッド(と電気自動車)に大きく力を入れていることを表明した。
まもなく日本で発売開始される「e-up!」や「eゴルフ」は電気自動車だが、パリでは、新型パサートのプラグインハイブリッド、「GTE」が発表された。また、燃費効率の面から注目されるのが、「XLスポーツ」で、ドゥカティの2気筒エンジンを搭載した“最も効率のいいスーパースポーツカー”(VW)である。
Mondial de l'Automobile 2014
パリ モーターショーの現場から Vol.1 (2)
Mondial de l'Automobile 2014
パリ モーターショーの現場から Vol.1 (2)
話題を集めるランボルギーニのニューコンセプト
プレスの注目を大きく集めていたのは、ランボルギーニがお披露目したコンセプトモデル、「アステリオン LP910-4」だ。5.2リッターV10が後輪を駆動するいっぽう、2つのモーターが前輪を担当し、トータル出力は車名にあるとおり910psに及ぶ。
「アステリオンはギリシア神話に出てくる半獣半人ミノタウロスの別名。このクルマも50km範囲はEVモードで走れるため環境への負荷が低いいっぽう、サーキットでも十分な競争力を有します」ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOはお披露目の場でそう述べた。
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VW「トライスター ピックアップ」は2リッターディーゼル搭載で、荷室の下に、ユニークな引き出し式の収納スペースがある
VW「トライスター ピックアップ」は2リッターディーゼル搭載で、荷室の下に、ユニークな引き出し式の収納スペースがある
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537ps、1,100Nmの6.5リッターV8搭載の高級サルーン、ベントレー「ミュルザンヌ スピード」
537ps、1,100Nmの6.5リッターV8搭載の高級サルーン、ベントレー「ミュルザンヌ スピード」
ポルシェ「918スパイダー」に見られるように、スーパースポーツもハイブリッドで。これがいまのフォルクスワーゲンの考えだと、フォルクスワーゲン・グループ取締役会会長のドクター・マルティン・ヴィンターコルン氏は述べた。
「生活のあらゆる場面でのデジタル化の波、環境問題への対応、そして同時にスポーティ志向、とクルマへの要求はどんどん厳しくなっています。しかし我われはそれを歓迎しています。ここで消費者の求めるものに応えることが、企業としての生き残りを意味します」
パリ自動車ショーで登場する、ほかの注目すべきモデルについては、さらなる詳報でお伝えする。