MINIクロスオーバーの改良版がニューヨークに登場|MINI
MINI Crossover|ミニ クロスオーバー
MINIクロスオーバーの改良版がニューヨークに登場
BMWは、MINIの4ドアSUVモデルである「MINIクロスオーバー」に改良を実施。現地時間で16日より開幕するニューヨーク国際オートショーにてワールドプレミアをおこなう。
Text by OHTO Yasuhiro
人気の高い4ドアモデルをさらに磨きあげた
MINIクロスオーバーは登場いらい、より多目的なMINIとしておおくのファンを獲得し、日本でも高い人気を誇るモデルである。個性的な4ドアスタイルのブラッシュアップや環境性能、そして装着アイテムの充実化などが今回の改良のポイント。グレード構成の変更はなく、スタンダードな「ONE」からハイパフォーマンスモデルの「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」までラインナップすることが公表された。
現在のところMINI唯一となる特徴的な4ドアスタイルに大きな変更はなく、細部を磨き込むことでよりスタイリッシュなデザインを獲得しているという。
もっともインパクトを受けるのは、上下分割された六角形のフロントグリルまわり。「クーパーS」のグリルには、あらたなアクセントとして、クローム仕上げのルーバーを装着。さらに、デザインされた「S」のエンブレムも、くわえられた。ほかのグレードにも、あらたなデザインのグリルをあたえることで、グレードごとの独自性を強調しているという。
カラーラインナップも見直され、新色とし“てジャングル グリーン メタリック”などが追加されるほか、カスタマイズプランにはMINI初となる艶やかな輝きを放つ“ピアノブラック”が設定された。また四輪駆動モデルを選択した場合、フロントスポイラーとリアアンダースポイラー、そしてサイドスポイラーが標準装着となる。
MINI Crossover|ミニ クロスオーバー
MINIクロスオーバーの改良版がニューヨークに登場 (2)
エンジンはパワーと燃費を向上
パワートレインは、4タイプのガソリンエンジンと3タイプのディーゼルエンジンの合計7種類と、多彩なラインナップを誇る。トランスミッションは、6段MTとなり、一部グレードを除き、オプションとして6段ATを設定。
クーパー Sに搭載される1.6リッター ツインスクロールターボエンジンは、従来モデルにくらべて最高主力が5kWアップの140kW(190ps)まで向上。その結果0-100?/h加速性能は、0.1秒短縮された7.5秒。いっぽうでCO2排出量は3パーセント減少し139g/kmを実現している。このほかにも、クーパー向けのエンジンやディーゼルエンジンもそれぞれ性能を向上させながら、環境負荷を低減。すべてのエンジンで、欧州の排ガス基準EU6に適合させた。
新アイテムとして、全車にタイヤ空気圧監視センサーが装備されたことで、空気圧管理が容易になったのもトピック。MINI クロスオーバーの特徴的アイテムである全輪駆動システムALL4も、クーパーとクーパーSシリーズではオプション選択が可能。ハイパフォーマンスモデル「JCW」については、ALL4が標準となる。
キャビンは、快適なドライブのためにオーディオシステムを強化。ディスプレイと操作ボタンのデザインは一新されており、高級感が演出されている。また全グレードのメーター類をJCWスタイルのグレーの文字盤へと変更することで、MINI クロスオーバーがもつアクティブなキャラクターをアピール。くわえてJCWでは、センターメーターに差別化する「John Cooper Works」のロゴが追加される。
細部のブラッシュアップがはかられた新型MINI クロスオーバー。その市場投入は、ハイパフォーマンスモデルであるJCWをふくめて、2014年7月開始となることが発表されているが、現時点での日本導入時期は未定だ。