日産の考えるEVシティコミューター「PIVO 3」登場|NISSAN
CAR / MOTOR SHOW
2015年4月28日

日産の考えるEVシティコミューター「PIVO 3」登場|NISSAN

NISSAN PIVO 3|日産 ピボ 3

第42回東京モーターショー2011

日産の考えるEVシティコミュター

日産自動車は、第42回東京モーターショー2011で、近未来のEVコミューター「PIVO 3」を公開する。

文=松尾 大

日産の考える社会的な存在としての自動車

世界に先がけて量産型EV「リーフ」を発売した日産自動車。そしてこのたび、ゼロ・エミッション・モビリティを普及させるという日産の長期的コミットメントの一環として、近未来を見据えたシティコミューター「PIVO 3」を発表する。経済性や環境適合性を超え、その先にあるEVのあるべき姿を示すという。

PIVO 3はEVがクラウドコンピューティング社会、スマートシティ、そしてスマートグリッドとつながり、いかにして個人と社会、双方のニーズを矛盾なく満たし得るかをあらわしているという。これはまさに、OPENERSが提唱しているSNVの考えと合致するものだ。

日産の考えるEVシティコミュター「PIVO 3」登場|NISSAN|02

日産の考えるEVシティコミュター「PIVO 3」登場|NISSAN|03

AVPとの連携による未来

PIVO 3の一番の特徴は「駐車」だという。スマートシティと呼ばれる将来の街とEVの連携で可能になるオートメーテッド・バレー・パーキング(AVP)により、PIVO 3を乗り捨てたとしても、ショッピングや仕事をしているあいだに自動で充電場所にいったり、あるいは地域の電源安定化に寄与する。用事を終えたあとは、ふたたび携帯電話やスマートフォンでPIVO 3をAVP出口まで呼び出すことができるというのだ。このAVPという考え方は、パーク・アンド・ライドやカーシェアリングからさらに一歩進んだもので、パーソナルライフのさらなる自由を生みつつ公共へ貢献し、環境への配慮も一段と高まるものだとしている。

誰にでも使いやすいEVへ

PIVO 3は全長3メートル未満で、キャビン前方に1名、後方に2名という1+2レイアウトとなっている。

コンパクトなボディに、インホイールモーター(IWM)を採用することで、非常に小さな回転半径を実現している。また、前輪さえ通過すればボディがどこかに接触することなく、車体全体が通過することができるという。それゆえ、通常ならバックしてもどらなければならないような狭い道路に迷い込んでしまった場合でも、4mの道路幅さえあればUターンが可能なのである。

日産の考えるEVシティコミュター「PIVO 3」登場|NISSAN|04

また、日産はフレンドリー・イノベーションの哲学に基づき、「最先端の技術」を「本当にわかりやすく、使いやすく」提供することを目指している。そのひとつが、「ロボティック・エージェント」というインターフェイスだ。ロボティック・エージェントは、情報を整理してタイムリーにドライバーに伝える機能により、ドライバーとPIVO 3の最新の状況にマッチした情報をつねに選択することが可能で、既存の自動車の概念を超えた、ひとと親密な関係をもった知的生命体ともいえると胸を張る。

VtoHのその先へ

家庭での充電で「ガソリンスタンドに行く必要のない生活」を提案した日産リーフはさらに「LEAF to HOME」で家側への電源供給にも道を示した。PIVO 3では、その「家」を「街」と置き換えたという。スマートシティ、クラウドコンピューティング、そしてEV。これらが一体となって連携しはじめたとき、想像を超えた未来が広がるだろう。

           
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