伝説のアイコンが復活|Fiat
CAR / MOTOR SHOW
2015年4月3日

伝説のアイコンが復活|Fiat

Fiat 500 1957 Edition|フィアット チンクエチェント 1957 エディション

伝説のアイコンが復活

フィアットはLAモーターショーにおいて、1957年に誕生した2代目「フィアット 500(チンクェチェント)」をモチーフとする、現行「フィアット 500」のスペシャルモデル「1957エディション」を初公開した。これは、2代目フィアット500(チンクェチェント)の誕生57周年を祝うために、現行モデルに当時の雰囲気をもつカラーリングやホイールデザインをあたえたもので、レトロな味わいがユニークなものとなっている。

Text by SAKURAI Kenichi
Photographs by WATANABE Shinsuk

モチーフは2代目の「ヌォーヴァ 500」

LA オートショーでワールドプレミアされた「フィアット 500(チンクェチェント)」の「1957 エディション」は、1957年に登場した名車、「ヌォーヴァ 500」=2代目「フィアット 500」の誕生57周年を祝って、現行フィアット500に当時のデザインやカラーリングを投影した特別なモデルだ。


ベースになるのは2014年型フィアット「500 ラウンジ」で、「1957エディション」が採用するクラシカルなボディ色や、1957年当時のデザインをモチーフとしたホイール、ビアンコ(白)塗装のルーフとヴィンテージ調の「FIAT」のエンブレムなどは、歴史的なフィアットのアイコンでもある「ヌオーヴァ 500」にインスパイアされたものだ。

ボディカラーは、クラシカルなソリッドカラーで、すでに紹介しているように、白系の「ビアンコ」、ライトグリーン系の「ヴェルデ チアーロ」、イメージカラーともなっている水色の特別色「セレステ」の3色をラインナップする。


ルーフとドアミラーカバーは白いビアンコのみになるため、前車ともボディカラーはツートーン仕様になっているが、オリジナルのヌオーヴァ500のルーフが開閉可能なキャンバストップであったことを考えれば、フィアット「500C」での設定でも面白かったかも知れない。

Fiat 500 1957 Edition|フィアット チンクエチェント 1957 エディション 06

ホイールは、1957年の「ヌオーヴァ 500」のスチールホイールカバーをモチーフにしたデザインを採用し、大胆なボディカラーとホワイトのコンビネーションに、大きくクラシックFIATロゴがあしらわれた。サイズは16インチで、アメリカらしくオールシーズンタイヤが組み込まれ、オプションでスポーツサスペンションもセレクト可能だ。


インテリアは、「アヴォリオ(アイボリー)」のダッシュボードに「マロン(栗色)」のシートやシフトブーツを装備し、うつくしいコントラストを見せた。「グリージョ(グレー)」のメッキドアパネルやシフトノブもクラシカルな雰囲気を演出するのに一役買っている。ステアリングホイールとキーにはクラシックFIATロゴがあしらわれ、ここもレトロ調で統一されている。

Fiat 500 1957 Edition|フィアット チンクエチェント 1957 エディション 12

Fiat 500 1957 Edition|フィアット チンクエチェント 1957 エディション 14

内外装はレトロ調だが、当然中身は2014年式となるフィアット500の最新バージョンで、パワーユニットは1.4リッターの直列4気筒マルチエアエンジン。これに5段MTを組み合わせている。


ヌォーヴァ500=2代目フィアット500は、1957年に発売を開始し、1975年に生産中止となるまで実に3,893,294台を出荷した。「1957エディション」の生産台数は明らかにされていないが、伝説のアイコンの復活として、人気を呼ぶことはまちがいないだろう。

           
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