プジョーでもっともパワフルなクーペ

「RCZ R」は、プジョーのスポーティクーペ「RCZ」をベースに、モータースポーツ部門プジョー スポーツがエンジニアリングをほどこした、もっともパワフルなモデル。

前輪駆動でありながら、1.6リッター直列4気筒ターボエンジンから最高出力270psを発揮するRCZ R。排気量1リッターあたり170psという数値は、プジョー市販車のなかでも最強のエンジンだ。このハイパワーなエンジンを構成するために、シリンダーブロックは特殊な熱加工がほどこされ、ピストンヘッドはF1に使用されるレベルのアルミ素材を採用。さらに大型ターボチャージャーをはじめとした高い技術が注ぎ込まれている。

ボディサイズは10mm低められ全長4,295×全幅1,845×全高1,350mm、車重も10kg低減し1,340kg。サスペンションはプジョー スポーツの手によるチューニングされたものを採用。大出力のエンジンにこたえるため、ブレーキも380mmの大径ディスクに4ポッドキャリパーがおごられる。また、左右輪の回転差を補正し、コーナリングを安定させるトルセンLSDも搭載している。

RCZ Rは、見かけでも特別なモデルであることを主張する。本来はなだらかな弧を描くテール部分には、固定式の大型リアスポイラーを装着。その下にのぞくツインエグゾーストは外観上の迫力を増すだけでなく、サウンドもチューニングされており、スポーティな走りを演出する。フロントとリア、そして内部のセンターコンソール上には専用の“R”バッジを装着し、内外にたいしてアピールする。インテリアも、ナッパレザーとアルカンターラのコンビネーションによりバケットシートを採用。テーマである赤いステッチを繰り返し使うことでスポーティな雰囲気をかもし出している。

日本では「モロカン レッド」「オパール ホワイト」「ペルラ ネラ ブラック」の3色のボディカラーで展開。左ハンドルの6段MTのみの設定で、価格は540万円（消費税8パーセント込み）。来春に150台あデリバリーされる予定だ。

Peugeot RCZ R｜プジョー RCZ R
ボディサイズ｜全長 4,295 × 全幅 1,845 × 全高 1,350 mm
ホイールベース｜2,610 mm
トレッド 前/後｜1,580 / 1,595 mm
最低地上高｜110 mm
重量｜1,340 kg
エンジン｜1,598cc 直列4気筒 直噴DOHC ターボチャージャー付き
ボア×ストローク｜77.0 × 85.8 mm
圧縮比｜9.2
最高出力｜ 199 kW（270 ps）/ 6,000 rpm
最大トルク｜330 Nm / 1,900 rpm
トランスミッション｜6段マニュアル
変速比｜
　　1速｜3.538
　　2速｜1.920
　　3速｜1.433
　　4速｜1.102
　　5速｜0.880
　　6速｜0.744
　　最終減速比｜4.352
駆動方式｜FF
サスペンション 前｜マクファーソン ストラット
サスペンション 後｜トーションビーム
ブレーキ 前/後｜ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 前/後｜235/40ZR19
0-100km/h加速｜5.9 秒（参考値）
最高速度｜250 km/h（参考値）
燃費（NEDC値）｜6.3 ℓ/100km（参考値）
CO2排出量｜145 g/km（参考値）
ハンドル位置｜左
価格｜540万円（8%消費税込）