ロールス・ロイス レイス公開|Rolls-Royce
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月5日

ロールス・ロイス レイス公開|Rolls-Royce

Rolls-Royce Wraith|ロールス・ロイス レイス

レイス ついに公開

ファストバックスタイルをとり、史上もっともパワフルなロールス・ロイスとされるニューモデル「レイス」。その詳細をついに、ロールス・ロイス モーターカーズが公開した。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

0-100km/h加速は4.6秒

これまで、何度もその一部が予告されてきた、史上もっともパワフルでダイナミックなロールス・ロイス「レイス」がついに、ロールス・ロイス モーターカーズによって公開された。

「ロールス・ロイス モーターカーズは、チャールズ・スチュワート・ロールスの魂を宿した究極のジェントルマンズ グランツーリズモを公開します。レイスがかなえるのはスピードと冒険への渇望。しかしもちろん、スタート地点は、ロールス・ロイスの名に恥じない、現代においてもっとも贅沢で洗練され、高品質であることです」

と、ロールス・ロイス モーターカーズのCEO、ミュラー・エトヴェシュ氏は語る。

外観はファストバックで、テールまでなだらかに落ちるルーフラインにまず目が行くが、従来モデルよりも凹んだ“パンテノン・グリル”、大きく広いリアが、ドライバーズカーといった雰囲気を強く演出。ツートーンのボディカラーが全身を引き締めている。

そして伝統の“コーチドア”をあければ、そこにひろがるのは、“ファントム級”というレザーと南仏の入江、あるいはヨットをイメージした「キャナデル・パネリング」とロールス・ロイス モーターカーズが呼ぶU字にウッドパネルが室内、とりわけリヤシートを抱くようなインテリア。

天井には「スターライト ヘッドライナー」とよばれるゴーストなどでも知られる演出がなされ、レイスでは1,340個のランプがルーフに星空を演出する。

Rolls-Royce Wraith|ロールス・ロイス レイス

Rolls-Royce Wraith|ロールス・ロイス レイス

現在のロールス・ロイスのなかでは、広いリアトレッド、短いホイールベース、低い全高を特徴とする、この最速のロールス・ロイスは、見た目だけでなく、パフォーマンスにおいてもドライバーに、かつてないほどの運転する喜びをもたらすとされる。

搭載されるエンジンはV型12気筒。465kW(624bhp)の最高出力を発揮する。これは420kW(563bhp)のゴーストを上まわり、8段のZF製オートマチックトランスミッションと組みあわされて、0-60mph加速はゴーストの4.7秒にたいして4.4秒。時速100kmには4.6秒で到達する。ゴーストの780Nmを上まわる、800Nmの最大トルクは1,500rpmから発生。

また、サスペンションはロールを抑えるよう、チューニングがなされており、高速時はやや重く、低速時はやや軽くと、ステアリングフィールをかえることで、コーナリング時でも、ドイラバーにほどよいフィードバックを返す調整がなされているという。

とはいえ、これを乱暴なスポーツカーに仕立て上げることをロールス・ロイスはよしとしない。魔法の絨毯にのっているかのような究極の乗り心地と、ドライバーの努力を必要としない運転。これもまたレイスに引き継がれるロールス・ロイスの価値だとされている。

これを、運転する楽しみと同時に実現するべくレイスで初採用となるのは、「サテライト エイデッド トランスミッション」。これは、GPSをつかって、車両の向かう先の地形データを取得すると同時に、現在の運転スタイルから、未来を予測し、最適のギアを前もって用意するというものだ。コーナー、ジャンクション、ラウンド・アバウトなどはすべて、あらかじめレイスによって予想され、ドライバーは最適のパフォーマンスでこれをクリアできる。

また、エフォートレス(苦労しない、必死にならないこと)をキーワードにするロールス・ロイスは、これまでもヘッドアップ・ディスプレイ、アダプティブ・ヘッドライト、キーレスオープンのトランクなどを採用しているが、レイスではさらに、音声によるサポートを拡張。たとえばステアリングホイールのボタンを押した後に声で目的地をいえば、ナビゲーションがスタートする。

ヨーロッパでの価格は245,000ユーロ(約2,980万円)。今年のうちには、世界的に詳細な価格の設定も完了する。デリバリーは2013年の第4四半期を予定しているという。

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