フォルクスワーゲンのディーゼルPHEV SUVコンセプト|Volkswagen
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月5日

フォルクスワーゲンのディーゼルPHEV SUVコンセプト|Volkswagen

Volkswagen CrossBlue|フォルクスワーゲン クロスブルー

ディーゼル プラグインハイブリッドを搭載したSUVコンセプト

フォルクスワーゲンはミッドサイズSUVコンセプト「クロスブルー」をデトロイトモーターショー2013で公開した。ディーゼルプラグインハイブリッドシステムを採用した、6シーターモデルだ。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

フォルクスワーゲン流アメリカンSUV

「クロスブルー」は、フォルクスワーゲングループのMQBプラットフォームを利用した、全長5メートルクラスの6シーターSUV。おもにアメリカとカナダに向けたモデルだ。市販化されれば全長4.4メートルの「ティグアン」、同4.8メートルの「トゥアレグ」からなる、現在の北米におけるフォルクスワーゲンSUVラインナップはさらなる充実を見せることになる。

パワートレインは最高出力140kW(190ps)、最大トルク400Nmを発揮するTDIクリーンディーゼルエンジンにフロント側とリア側、2つの電気モーターを搭載。トランスミッションには6段デュアルクラッチ(DSG)を採用し、四輪を駆動する。燃費はEUのテストサイクルで2.1ℓ/100km、システム最高出力は225kW(306ps)、最大トルクは700Nm、0-100km/h加速は7.5秒という動力性能である。

駆動方式は四輪駆動だが、後輪を動かすのは後部に搭載されたモーターのみで、エンジンとは機械的に接続されていない。そのため、「オフロードモード」などで強制的に4輪駆動が必要な際に、バッテリー残量が低下すると、フロント側のモーターが例外的に発電機として動作、そこで作られた電気をもとにリアのモーターを駆動し四輪駆動とする“プロペラシャフト バイ ワイヤ”機構をそなえる。

プロペラシャフトにかわってセンタートンネルに内蔵されるのは容量9.8kWhのリチウムイオンバッテリー。満充電の場合、約33kmの航続距離をほこり、最高速度は、バッテリーの効率的な運用のため、120km/hに制限される。通常の最高速度は204km/h。

VW CrossBlue|フォルクスワーゲン クロスブルー

VW CrossBlue|フォルクスワーゲン クロスブルー

ルックスはSUVながら、ミニバンのユーティリティをほこる。デザインはワルター・デ・シルヴァとクラウス・ビショフが担当。アメリカンSUVのテイストを、フォルクスワーゲンらしく解釈したという。モーターショーにおけるコンセプトモデルとしての華々しさはないが、いつ市販化されてもおかしくないような、あたらしいSUVシリーズをおもわせるデザインであるとされる。

今回出展された車輛は、「CrossBlue Glass Flake」というカラーで塗り上げられ、ボディサイズは全長4,987mm×全幅2,015mm×全高1,733mm。トレッド幅は前1,686mm、後1,696mm。285/45サイズのタイヤをはき、21インチホイールは新デザイン。盛り上がったフェンダーが力強さを強調する。

トランク容量は335リットル。3列目のシートを倒すことで812リットルまで拡大する。さらに2列目まで倒すことで、ほぼ2,000リットルまで容量は拡大し、奥行きは2,230mmとなる。助手席のシートも倒せば、その長さは3,110mmにまでおよぶ。

このクロスブルー、かなり現実味をおびたデザイン、機能、ユーティリティを持ちあわせており、市販化も期待される一台だ。

           
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