今度の「E 63 AMG」は、パワーアップに対応した4WDを採用|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz E 63 AMG|メルセデス・ベンツ E 63 AMG
今度の「E 63 AMG」は、パワーアップに対応した4WDを採用
メルセデス・ベンツは、新型「Eクラス」のお披露目にあわせて、あたらしい「E 63 AMG」をデトロイトモーターショーでワールドプレミアする。
Text by SAKURAI Kenichi
新デザインのフロントマスクと4WDでE 63 AMGを大幅刷新
新型「E 63 AMG」は、2012年12月に欧州で公開された現行Eクラスのマイナーチェンジモデルの頂点に位置するモデルで、ほかのEクラス同様にLEDを用い、大幅に刷新した新デザインのヘッドライトを採用する。
改良版の標準型Eクラスは、Cクラス同様にモデルラインナップによってふたつのフロントグリルを使いわけるが、E 63 AMGでは、さらにスポーティな、こちらも新デザインとなるフロントグリルを採用。ひとめでAMGと分かる意匠を取りいれた。
注目は、従来通りの後輪駆動モデルにくわえ、EクラスのAMGとしては初採用となる4マチック(4WD)を採用した点だ。この4マチックは、前後33:67のトルク配分を持つ、AMGの手でチューニングが施されたスポーティな4WDシステムである。
エンジンはこれまで同様5.5リッターのV8ツインターボだが、AMGパフォーマンスパッケージ装着車の最高出力は557ps(410kW)から585ps(430kW)に向上したほか(最大トルクは従来と同一の81.6kgm)、標準モデルの最高出力も524ps(386kW)から557ps(410kW)にアップ。最大トルクは、71.4kgm(700Nm)から73.4kgm(720Nm)に向上した。
また今回、あらたにE 63 AMGのトップモデルとして「Sモデル」が追加された。最高出力585ps(430kW)、最大トルク81.6kgm(800Nm)というパワーをもち、こちらも4マチック(4WD)が採用され、リヤロッキングディファレンシャルも標準で装備される。最高速はリミッターにより250km/hに制限されるが、0-100km/h加速は、E63 AMGセダンの4.2秒に対し、Sモデルでは3.6秒と俊足。“S”の称号は伊達ではないようだ。もちろんこのSモデルは、ステーションワゴンにも用意される。
新しいラインナップとエンジン出力は以下の通り。
E 63 AMG セダン|最高出力557ps(410kW)/最大トルク73.4kgm(720Nm)
E 63 AMG 4マチックセダン/ステーションワゴン|最高出力557ps(410kW)/最大トルク73.4kgm(720Nm)
E 63 AMG 4マチック Sモデル セダン/ステーションワゴン|最高出力585ps(430kW)/最大トルク81.6kgm(800Nm)
なお、後輪駆動のE 63 AMG セダンは4月に、四輪駆動のE 63 AMG 4マチックセダン/ステーションワゴン(Sモデル含む)は6月に、それぞれ販売が開始される予定だ。