クアトロポルテ、ついにフルモデルチェンジ|Maserati
Maserati Quattroporte|マセラティ クアトロポルテ
デトロイトで新型を披露
マセラティは11月6日、6代目となる新型「クアトロポルテ」を発表。その写真を初めて公開した。ワールドプレミアは、2013年1月14日に開幕するデトロイトショーでおこなわれる予定。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
4枚のドアを持つスーパースポーツ
1963年の初代モデルデビュー以来、イタリアが誇るスーパースポーツサルーンとして、独自の世界観を築いてきた「クアトロポルテ」。2000年をもって4代目の生産が終了して以来、しばらくマセラティのラインナップから消滅していたが、2003年のフランクフルトモーターショーで新型モデルが発表されるやいなや、ピニンファリーナが手がけたイタリア車らしいクラシックモダンなデザインにくわえ、フェラーリ「F430」とベースをおなじとするV8エンジンが搭載されたこともあり、「4ドア版フェラーリ」という異名をとるほどに高い人気を集めた。
マイナーチェンジこそ2008年におこなわれたものの、世界的に好調なセールスも伴って、販売開始年となる2004年から今日までつづくロングランヒットモデルとなった。それだけに今回の6代目新型「クアトロポルテ」は、ブランドにとってもハズすことのできないモデルである。
クラシックなマセラティのスタイリングを現代のデザイン言語で置き換えたとされるその外観は、同社の2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」を彷彿とさせ、先代のエレガントな顔つきとくらべると、よりスポーティかつマッシブさが際立った表情となった。あの艶感こそ、マセラティの真骨頂だと感じていたファンにとってはいささか寂しい演出かもしれないが、そこは好みが分かれそうなところである。後方からの見た目も大きく変わり、リヤのコンビネーションランプは縦から横基調へと変更された。
よりシンプルに洗練されたインテリアは、先代に引きつづきウッドとレザーを組みあわせたイタリアンラグジュアリーな雰囲気そのもの。ボディサイズは、現行モデルの全長5,100mmよりもさらに拡大されるということなので、後部座席のニースペースもこれまで以上に広くなることだろう。
搭載されるエンジンの詳細な公式アナウンスはまだないが、グラントゥーリズモとおなじくフェラーリV8エンジンをベースとしたシステムが組み込まれるという。なお、新型クアトロポルテのワールドプレミアは、2013年1月14日に開幕するデトロイトショーでおこなわれる予定だ。