パリ現地リポート|HONDA
HONDA|ホンダ
シビックを主軸にヨーロッパでのディーゼルモデル展開へ
小排気量ディーゼルターボという欧州のスタンダードともいうべきパワートレインを獲得し、「CR-V」で攻勢にでるホンダ。そして注目すべきはもうひとつ、FF車最速伝説をねらう、「シビック タイプR」開発中のニュースだ。
Text by SHIMASHITA YasuhisaPhotographs by MOCHIZUKI Hirohiko
シビック タイプRが来る!
ステージのいちばん目立つところに置かれていたのは、10月におこなわれるWTCC(世界ツーリングカー選手権)の鈴鹿戦でデビュー予定のシビックWTCC。その心臓は、レース専用エンジンとして開発された1.6リッター直噴ターボだ。
話題の中心は当然、主力であるこのシビック。ここで発表されたのは新開発の1.6リッターディーゼルエンジン搭載モデルだ。「EARTH DREAM TECHNOLOGY」と銘打つこのエンジンは、94g/kmという低CO2排出量を実現している。
いっぽう、スポーツイメージを牽引するモデルとして、「シビック タイプR」の開発がすすめられていることがあきらかになった。今回のタイプRの狙いは明確で、ドイツ ニュルブルクリンクでのFF車最速タイムを狙うという。現在の最速はルノー「メガーヌRS」トロフィーの8分7秒97。これを凌駕するとなると、日本ではタイプRユーロとして販売された先代よりも相当なアップグレードを遂げることになるだろう。投入時期は2015年目標とのことである。
さらにシビックにかんしては、ワゴンモデルの開発が宣言された。こちらは2013年にもコンセプトがしめされるという。
ホンダはほかにも、新型「CR-V」を発表。今後はそのディーゼルエンジン搭載車の投入も予定しているという。
小排気量ディーゼルエンジンという、今、ヨーロッパで戦うには必携の武器をようやく手に入れて、ホンダが久々に勢いをかんじさせた。そんなパリサロンであった。
Mondial de I'Automobile 2012 Salon de Paris
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