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2021年3月2日
ルノー・日産・三菱のアライアンスでどう変わった? ルノーの新型キャプチャーに試乗|Renault
アライアンスの成果の二つ目は
新型キャプチャーが搭載する1,333ccの直列4気筒直噴ターボエンジンも、このアライアンスによって新開発されたものだ。最高出力154ps(113kW)/5,500rpm、最大トルク270Nm/1,800rpmと、このクラスのライバルたちより強力なスペックを持つエンジンにより、パワートルクレシオ(車重をトルクで割ったもの)はキャプチャーが4.9(kg/Nm)。ちなみに、ライバルの2008が5.5、Tクロスが6.4なので、その差は大きい。
しかもステアリングのギア比が先代より10%低められていて、クイックなハンドリングとロールを抑えつつ乗り心地を損なわないダンパーのバランスが良く、トータルでの運動性能は相当レベルが高い。また高速道路でのパワーを生かした余裕のある走りには目を見張るものがある。試乗時の燃費はメーター上で6.3ℓ/100km(15.9km/ℓ)。こちらも十分に良い数字だろう。
一方で少し気になったのは、ツインクラッチを採用したことによるスタート時のタイムラグ。それはオートホールドを使うともっと大きくなる。この点、日本のようにストップ&ゴーが頻繁でない欧州では、あまり気にならない所作なのだろう。インポーターからはこの部分、改良点の上位にはなっていないポイントであるとの説明を受けた。