ゴルフのSUV版ともいうべきスタイルが魅力──フォルクスワーゲンT-Rocに試乗|Volkswagen
CAR / IMPRESSION
2021年1月6日

ゴルフのSUV版ともいうべきスタイルが魅力──フォルクスワーゲンT-Rocに試乗|Volkswagen

ユーザーメリットが大きい「We Connect」

燃費は18.6km/ℓ(WLTC)と、ディーゼルユニットの真価が出る。高速だとさらに21kmへと向上。ドイツ車は優れた“道具”だという人がいるように、毎日のように使っていて、他とは違うメリットがいろいろ出てくるのだろう。燃費は一例である。
ボディデザインは、ベースとなっているアウディQ2と同様、太いリアクォーターピラーを特徴とする。ただし、Q2がクリスタルグラスのような手が切れそうなぐらい小さなアールの鋭角的なエッジで特徴を出していたのに対して、T-ROCの面は、内側からの力で押し出されたような、有機的な力強さを持っている。
先行車追随のアダプティブクルーズコントロールには、渋滞時にも停止と再発進まで自動で行う機能が盛り込まれている。またレーンキープアシストをはじめ、前方の車両や歩行者を検知する機能など、安全装備は豊富だ。
同時に「We Connect」というフォルクスワーゲン独自の、スマートメディアとの連動型のコントロールシステムが導入されるのも、ユーザーメリットが大きいと思う。
スマートメディアで離れたところからクルマの状態がチェックできるので、ドアロックの有無、ウィンドウの開閉状態、ライトなどが、離れていてもスマートフォンの画面でチェックできる。We Connectとは無関係であるものの、ナビゲーションのデータの自動更新もスマートメディア経由で行える。
全長4,250(R-lineいがいは4,240)×全幅1,825×全高1,590mmと、長さに対して幅と高さがあるボディ。ホイールベースは2,590mmとどちらかというとコンパクトであるものの、後席に大人が乗ってもきゅうくつな思いはしない。
価格はベーシックの「TDI Style」の384万9000円からで、トップモデルの「TDI R-line」の453万9000円まで。車型とサイズをもとに輸入車のライバルを探すと、メルセデス・ベンツGLA 200d 4MATIC(508万円)、BMW X1 sDrive 1.8i(440万円〜)、アウディQ2(312万円〜)、プジョー2008(299万円〜)などが思いつく。日本車では、トヨタ ヤリスクロス(179万8000円〜)やマツダCX-30(239万2500円〜)などもある。迷う楽しみのあるセグメントだ。

Spec

Volkswagen T-Roc R-Line|フォルクスワーゲン ティーロック アールライン

  • • ボディサイズ|全長4,250×全幅1,825×全高1,590mm
  • • ホイールベース|2,590mm
  • • 車両重量|1,430kg
  • • エンジン|1,968cc 直列4気筒DOHCターボ
  • • 最高出力|110kW(150ps)/3,500-4,000rpm
  • • 最大トルク|340Nm(34.7kgm)/1,750-3,000rpm
  • • トランスミッション|7段AT
  • • 燃料消費率(JC08モード)|19.5km/ℓ
  • • 駆動方式|FF
  • • タイヤ|前215/50 R18
  • • 価格|452万9,000円
問い合わせ先

フォルクスワーゲン カスタマーセンター
Tel.0120-993-199
https://www.volkswagen.co.jp/ja.html

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