日産「エクストレイル」に試乗──コーナリングが得意なハイブリッドSUV|NISSAN
CAR / IMPRESSION
2022年12月12日

日産「エクストレイル」に試乗──コーナリングが得意なハイブリッドSUV|NISSAN

「e-4ORCE」がもたらすスポーティなハンドリング

今回乗ったのは、「e-4ORCE」搭載の5人乗りトップモデル。試乗コースは、埼玉県・長瀞(ながとろ)だ。渓流に沿ってくねくねと細い道が続く林間の道が、わざわざ日産自動車が選んだ場所。
近くには高速道路もある。そこで私は、高速でVCターボを味わってから、ワインディングロードで「e-4ORCE」によるコーナリング能力を試してみた。
コーナリング能力については、高速に入るときのカーブでまず感心。あえて高めの速度で回ってみたが、日産が謳うとおり、外側にふくらむことがなく、気持ちよくすーっと曲がっていく。「運転がうまくなったと感じていただけると思いますよ」(開発者)との言葉もあながち誇張ではないかもしれない。
カーブを曲がるとき、速度が高すぎて外側にふくらんでしまうと車両が判断すると、「e-4ORCE」が働く。内側の車輪にブレーキをかけ、同時に外側の車輪に多めの駆動力を配分する。それによって、コーナリングラインを修正するのだ。
小さなカーブが連続する道を走るときも、小気味よく曲がれる。しかもカーブからの立ち上がりは、トルクたっぷりの電気モーターのおかげで、素速い。すっと曲がり、さっと次のカーブを目指して加速。この繰り返しには、スポーティな雰囲気すら感じた。
「プラットフォームを刷新。パワートレインも新しくしているし、電子制御ステアリングシステムも、気持ちよく曲がっていけることを念頭に設定しています。日産がこれまで培ってきた電動車の知見を活かして、グローバル市場で成功するためにオールベストの価値を作ることを目指しています」
エクストレイルの「e-4ORCE」と、操縦安定性と乗り心地性能の開発を担当した冨樫寛之氏は、開発の背景を語ってくれた。
並行して試乗できた、スポーティな内外装の「オーテック」仕様は、255/45で20インチのミシュラン製プライバシー4を装着(標準はハンコック製)。操舵感がよりはっきりしていて、エクトレイルのよさを際立たせていると感じた。
Spec
Nissan X-Trail G e-4ORCE|日産エクストレイル G イーフォース

全長×全幅×全高|4,660×1,840×1,720mm
ホイールベース|2,705mm
トレッド前/後|1,580 / 1,590mm
駆動方式|4WD
車重|1,880kg
乗車定員|5名
サスペンション前|マクファーソン・ストラット/コイル
サスペンション後|マルチ・リンク/コイル
エンジン|1,497cc 直列3気筒DOHC(ボア×ストローク=84.0×90.1mm)+インタークーラー付きツインターボ
最高出力|106kW/4400―5000rpm
最大トルク|250Nm /2400―4000rpm
モーター(フロント)| BM46 交流同期電動機
最高出力|150kW/4739―5623rpm
最大トルク|330Nm/0―3505rpm
動力用主電池|リチウムイオン電池
モーター(リア)|MM48 交流同期電動機
最高出力|100kW/4897―9504rpm
最大トルク|195Nm/0―4897rpm
動力用主電池|リチウムイオン電池
ブレーキ前後|ベンチレーテッドディスク
タイヤ前後|235/55R19
価格|379万9400円
問い合わせ先

日産お客さま相談室
Tel.0120-315-232(9:00-17:00、12/31-1/2を除く)
http://www.nissan.co.jp/

38 件
                      
Photo Gallery