単なる実用本位のワゴンではない──フォルクスワーゲン、アルテオン シューティングブレークに試乗|Volkswagen
CAR / IMPRESSION
2021年9月24日

単なる実用本位のワゴンではない──フォルクスワーゲン、アルテオン シューティングブレークに試乗|Volkswagen

ほんわかした走りが印象的

走りの印象は、パナメーラとはだいぶ違う。一言でいうと、ほんわかしている。足まわりがよく動いて路面の凹凸をよく吸収するし、静粛性も高い。ステアリングホイールは握るグリップこそ太めであるものの、操舵感覚は、スポーツカーのようなクイックさはない。
エンジンは2,000rpmとそれほどエンジン回転を上げていないところからでも、けっこうなパワー感がある。アクセルペダルを軽く踏んだだけで、加速性も実用上、問題ない。ただし、上の回転域までいっきに吹け上がって、四輪で大地を蹴るように飛び出していくタイプではない。
アルテオンのよさは、どちらかというと、悠揚迫らず高速道路(と一般道)を“流す”ように走るときだろう。ふわりという感じで、車体は上下動少なく、乗員が不快に揺すられることもなく、変な緊張感なくドライブできる。
ホイールベースが2,835mmあるシャシーを活かして、後席スペースも、実はかなり余裕がある。広さだけでいえば、まるでリムジンに近い気すらする。
ルーフラインが、後ろにいくにしたがって、なだらかに下降しているため、後席の乗降に際しては頭を少し低くする必要があるので、リムジンとはいえない。でも、家族でロングツーリングにいく機会が多い人などには勧められる。
荷室容量も、アルテオン・ファストバックより2リッター多い565リッターが確保されているので、実用性も悪くない。ただし、もしファミリーで使うなどという人には、明るい色調が気持ちよい「エレガンス」をより強く推したい。
アクが強すぎないのも、アルテオンのいいところだ。ボタン一つで起動する同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」も使い勝手がいい。ブレーキを踏まないかぎり、途中で加速しても、設定速度に戻るなど、使い勝手に優れる。市街地でもカッコつけられるし、ロングツーリングの足にもふさわしい。
価格は、「アルテオン・シューティングブレークTSI 4MOTION R-Line 」(567万9,000円)にはじまり、試乗した「同TSI 4MOTION  R-Line Advance 」(624万6,000円)、エンジンパワーや足まわりの設定は同一ながらエレガンスを強調した内装などをもつ「同TSI 4MOTION  Elegance 」(624円6000)となる。
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フォルクスワーゲン カスタマーセンター
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