CAR /
IMPRESSION
2020年11月27日
まさに背の高いアストンマーティン──アストンマーティンDBXに試乗|ASTON MARTIN
待った甲斐がある仕上がり
駆動力は電子制御されている。ふだんは後輪の方が少し多めのトルク配分で、走り方や路面の状況に応じて変化していく。電子制御された「アクティブセントラルディファレンシャル」ギアと、後輪に組み込まれた「eデフ」というリミテッドスリップディファレンシャルギアが、最適のトルク配分で、コントロール性を高めているのだ。
電子制御ダンパーによって、ボディロールは、小さめのコーナーではしっかり制御され、車体はフラットに近い姿勢で曲がっていく。走り方で、いかようにも楽しめる。どの領域で100パーセントの達成度を目指して、丁寧にしつけられている印象なのだ。待った甲斐がある仕上がりといえる。
価格はベースモデルが2299万5000円。オプションは豊富だ。この価格帯で競合を探すと、404kWの4リッターV8のベントレー・ベンテイガV8(2142万8000円)、478kWの4リッターV8のランボルギーニ・ウルス(3068万1070円)、さらに、404kWの4リッターV8搭載のポルシェ・カイエンターボクーペ(2063万円)あたりが思いつく。
とりあえず、エモーショナルなスタイルでは、DBXが一頭地を抜いている。このクルマで遠出が出来たら、さぞかし楽しいだろうと思わせてくれるモデルだ。
Spec
ASTON MARTIN DBX|アストンマーティンDBX
- ボディサイズ|全長5,039×全幅1,998×全高1,680mm
- ホイールベース|3,060mm
- 車両重量|2,245kg(装備重量)DIN
- 重量配分|前54:後46
- アプローチアングル|22.2°(最大ライドハイト時:25.7°)
- デパーチャーアングル|24.3°
- 渡河深さ:500mm
- エンジン|3,982cc V型8気筒インタークーラー付ツインターボ
- 最高出 力|405kW(550ps)/6,500rpm
- 最大トルク|700Nm/2,200〜5,000rpm
- トランスミッション|9段 AT
- 駆動方式|AWD
- サスペンション前|前 ダブルウィッシュボーン 後 マルチリンク
- ブレーキ|前後 ベンチレーテッドディスク
- タイヤ|前285/40YR22 後 325/35YR22
- 0-100km/h加速|4.5秒
- 最高速度|291km/h
- 燃料消費率(EU複合モード)|6.98Km/ℓ(目標値)
- CO2排出量(NEDC複合モード)|269g/km(目標値)
- 車両本体価格|2,299万5,000円