ジープ電動化の嚆矢たるレネゲード 4×e に試乗|Jeep®
CAR / IMPRESSION
2020年12月22日

ジープ電動化の嚆矢たるレネゲード 4×e に試乗|Jeep®

オンロードでのスムーズな運転感覚が魅力

「JEEPはこれからの3年間で電動化する」(JEEPブランドのグローバル社長を務めるクリスチャン・ムニエ氏)という。最大の理由は、世界の主要市場での燃費規制をクリアするため。
すべてのモデルが電動化されるというほど気合いが入っている。ユーザーのメリットは燃費だ。今回のレネゲード4×eはバッテリーだけで最長48kmの走行が可能で、かつ、燃費はリッターあたり17.3km(LIMITED 4×e)と16km(TRAILHAWK 4×e)とされる。
もうひとつ、電動化のメリットとしてムニエ氏が強調するのが、性能向上。4×eでは、モーターの出力制御がやりやすいとのことで、それがオフロード性能の向上につながっているという。
TRAILHAWK 4×e
従来のモデルでは、132kW(179ps)のパワフルな「TRAILHAWK」のみ4WDだったのに対して、今回のモデルはともに4WD。電動モーターをうまく使い、従来にはなかった駆動システムを、これからのJEEP車の特徴にしていきたいのだろう。
一般道で乗ると、燃費とオフロード性能(試していないが)に加え、もうひとつの魅力を感じた。ひとことでいって、スムーズな運転感覚だ。モーターが力強い加速を味わわせてくれる。
ハイブリッドモードにしてもエレクトリックモードにしても、可能な限りモーターによる後輪駆動で走る。アクセラレーターの踏みこみに素直に反応して、ほぼ無音でぐいぐいと力を出すのだ。電動化により重量が300kg近く増加している事実は、まったく感じさせない。
燃費がいいので、このクルマでスキーなどにも行きたくなるだろう。こんなご時世だけれど、状況が許せば、どんどん遠出をしたくなる。「改良型」を謳う4WDのモード切り換えがあり、「4WDロック」「4WDロー」「ヒルデセントコントロール」が選べる。
同時に、エンジン出力などを制御するドライブモードを「オート」「スノー」「マッド&サンド」「ロック」と切り替えられる。つまり万能選手である。そして今回は「スポーツ」が新設された。これはエンジンの回転をやや高めに維持することで、きびきびとした操縦が楽しめる。
乗り心地は快適だ。高速道路などではフラットな姿勢を維持するいっぽう、ほとんどショックを感じない道路の段差越えなどに、オフロード車としての可能性を感じるのだった。
価格は、「LIMITED 4×e」が498万円、「TRAILHAWK 4×e」が503万円である。前者にはアダプティブクルーズコントロールをはじめ、レザーシートやヒーテッドステアリングホイールなど快適装備もおごられている。
問い合わせ先

ジープフリーコール
Tel.0120-712-812(9:00-21:00無休)
https://www.jeep-japan.com/

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