プロサングエが日本上陸──フェラーリジャパン社長が語る、同車がSUVではない理由|Ferrari
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2022年11月18日

プロサングエが日本上陸──フェラーリジャパン社長が語る、同車がSUVではない理由|Ferrari

数字には表れないフェラーリのDNA

パフォーマンスに目を向けると、最高速度310km/h、0-100km/h加速3.3秒、0-200km/h加速10.6秒と、“サラブレッド”の名に恥じない性能を誇っている。
「パフォーマンスといいますとこうした数字だけに目がいきがちですけれど、運転したときに得られるエモーションからもフェラーリのDNAを感じていただけると思います」
パストレッリ氏はその一例として、ドライビングポジションについて話してくれた。曰く、4ドア フル4シーターでありながら、他のフェラーリと変わらないポジションを実現しているのだという。
「私たちは常にお客様のニーズに応えられるプロダクトを開発していきたいと考えています。プロサングエについては、大人4人が快適に過ごせ、乗り降りも楽なフェラーリを求める声をいただき、4ドア フル4シーターというパッケージングに行き着きました。
と同時に、フェラーリである以上、スポーツカーならではの味わいは残してほしいという希望もいただきました。従来モデルのようなスポーツカーとしてのパフォーマンスを持ちながら、運転して楽しく、どこへでも快適に走って行ける。こうしたコンビネーションがプロサングエをユニークな存在にしているのです」
フェラーリがプロサングエを導入した背景について、パストレッリ氏はそう説明してくれた。実は、フェラーリはかつて顧客からの要望で4ドアのプロトタイプを手掛けたことがある。しかし、フェラーリとしてのパフォーマンスを達成することができず、プロダクト化には至らなかった。
今回、プロサングエが商品化された背景には、左右後輪の切れ角を独立して制御するリアステアや、新たに開発されたアクティブ・サスペンション・システムといった最新のテクノロジーの採用があるという。
ちなみに、世界初となるアクティブ・サスペンション・システムは、油圧式ダンパーに48V電源で駆動するモーターを組み合わせ減衰力をコントロールするというもの。コーナリング時にボディのロールを制御すると同時に、高周波のバンプを越える際にタイヤの接地面をコントロールするのにも有効で、フェラーリの他モデルと同様のパフォーマンスを実現することに寄与しているという。
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