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2020年12月11日
ライフアチーバーが語るベントレーの魅力──歯科医師 富田大介先生×ベントレー フライングスパー|Bentley
Presented by BENTLEYBentley Flying Spur|ベントレー フライングスパー
エモーショナルさの背後にある、完璧さを追求したメカニズム
「ライフアチーバー」なる言葉がある。オン・オフのいずれにおいても妥協することなく、つねに人生の新たなるステージを目指して進化をつづける人たちのことだ。彼らのなかには、なぜかベントレーのファンが多い。妥協することなく進化しつづける姿に共感するからなのかもしれない。本特集では、クルマ好きのライフアチーバーとして最先端の歯科医療に取り組むデンティストをキャスティング。後編では、歯科医師の富田大介氏がベントレー「フライングスパー」の魅力を語る。
Text by OGAWA Fumio|Photographs by MAEDA Akira
パワーがあって品を感じさせ、乗っている人が少ないのもいい
いいセダンは、仕事人のよきパートナーになる。最高峰がベントレーだろう。2020年に日本発売も開始された新型「フライングスパー」は、快適でスタイリッシュで機能的、かつ運転が楽しめる最強のモデルとして、クルマと生活する人に薦めたい。
そもそも、セダンの良さは、乗り心地から品格にいたるまで、数多くある。スポーティなマインドの人は、クーペやSUVに惹かれるだろう。そこにあって、セダンは、4ドアという利便性に加え、サスペンションの構造や重心髙などの点で乗り心地がよい。これが長所だ。
フライングスパーは、クーペである「コンチネンタルGT」の4ドア版という成り立ちからも分かるとおり、運転が素晴らしく楽しい。セダンとしてのプラスアルファがある。
全長5,325mmで、車重2,540kgというボディサイズは意識させない。一見、エレガントなのに、加速からコーナリング特性にいたるまで、スポーツカーなみの走りが味わえるのだ。
ボンネットに収まっている6リッターW12ツインターボエンジンは、静止から100km/hまでを、わずか3.8秒で加速とスポーツカーなみの性能を発揮。しかし均整のとれたプロポーションを持つ車体からは、”獰猛さ”はみじんも感じられない。
フライングスパーが、実際に、仕事に情熱をもって取り組む人たちに人気が高い、と聞いて得心がいくのも、上記の理由からだ。疲れたときは優しく走れるし、休日の遠出は気分が昂揚する。そんなふうに、フライングスパーとの生活を楽しんでいるのは、歯科医師の富田大介氏だ。
「パワーがあって品を感じさせ、そして乗っている人が少ないのもいいですね」。富田氏は、6年間にわたってフライングスパーと付き合っている理由を語る。
仕事での移動に使うし、家族で旅行いくときもフライングスパー。友人たちとちょっと遠出してバーベキュー、というホビーにも、自らステアリングホイールを握って出かけていく。ドライブするのが楽しくてしかたがない、という。
「ベントレーの前は、ドイツ製の大型セダンでした。もともと祖父が1960年のS2コンチネンタルを持っていたこともあり、子どもの頃から、ベントレーが頂点、という意識が強くありました。そこで自分も、しかるべき時が来たらベントレーを、と思っていたんです。祖父からはベントレーの素晴らしさを教わり、父からはクルマに乗る楽しさを学びました。私には2人の息子がいるのですが、今は彼らとベントレーで釣りに行ったり遠出したりするのがオフタイムの楽しみになっています。オンオフを問わずどんなときにもベントレーがそばにある感じですね」
ドライバーのパフォーマンスを向上させてくれるクルマ
ベントレーの面白いところは、実際に乗ってみると、イメージと実車と違うところだそうだ。
富田氏自身、2020年に日本導入された新型フライングスパー12気筒モデルに乗って、より洗練されたのが印象的だと語る。8段のデュアルクラッチ変速機と、アクティブAWD、さらに電子制御サスペンションによるダイナミックライドを備えたうえ、3代目のこのモデルは、エレクトリックオールホイールステアリングと名づけられた全輪操舵システムも搭載した。
「今までのフライングスパーも十分にいいクルマでしたが、最新モデルはさらに洗練された印象です。ハンドリングや静寂性は飛び切り向上し、ワンランク上のクルマに変貌していました。2代目フライングスパー はやや小回りが効きにくいのですが、新型はホイールベースが長くなったにもかかわらず全輪操舵システムというテクノロジーにより大幅に取り回し性が改善されていました。しかも、ホイールベースが延長されたことで外観がよりスタイリッシュで優雅な印象になりましたね」
全輪操舵システムは、車両の速度や、操舵の角度によって、後輪に角度をつける装置だ。前輪と同じほうに向けるか、あるいは逆位相といって、後輪が切れているのと反対の方向に向ける。
前後輪が同じ方向に切れると、仮想ホイールベースが長くなり、高速道路での安定性などがより良くなる。いっぽう、逆の角度になると、ホイールベースが短くなるのと同じ効果が生まれ、たとえば狭い駐車場などでの取り回しがよくなるのだ。
「ハイテクを人間の感覚にうまく沿うように使っているのが素晴らしいと感じます」と富田氏。フライングスパーはハイテクのかたまりともいえるものの、それがナチュラルなかたちで運転しやすさをサポートしている。自身の治療の考え方とよく合うのだそうだ。
富田氏はいま、XRデジタル技術(VR:仮想 現実、AR:拡張現実、MR:複合現実などの総称で、仮想世界と 現実世界を融合し、新たな体験を作り出す技術)を医療に応用した、「Holoeyes MD」を積極的に採り入れた治療と教育、そして研究を行い、歯科の世界で話題を呼んでいる。
富田氏の治療では、患者の口腔内スキャナーでスキャンした口腔内のデータを、XRヘッドセットを使用し現実空間にホログラムのように浮いている感覚で、三次元で立体視できるのだ。
歯型が浮かびあがり、360度好きな角度と大きさで眺めることができる。歯を裏側から観察することも可能で、口の中に自らが入り込んだイメージだ。それによって、患者を含めて他のドクターやスタッフで情報をよりわかりやすく綿密に共有。従来のような勘だよりの治療からは脱却した。
「治療の精度が上がり、より正確で、安全かつ再現性の高い治療の提供が可能になります」と、未来のツールを手に目をかがやかせる富田氏。新しい技術がひとり歩きすることなく、フルに患者のために使われる。実現したのは、人間中心の治療を追求してきた、富田氏の明哲なコンセプトといっていいだろう。
「私は新旧含めてさまざまなクルマに乗って来ました。クルマのテクノロジーの進歩は、安全面や人間の労力軽減にはつながりますが、運転する楽しみは反比例的に減っていくと感じていました。しかし、新型フライングスパーは “ドライバーズカーとしての楽しさ”がさらに進化していて、いい意味で私の既成概念を払拭してくれました。このクルマを愛車としてドライブする日々を送っていれば、心身ともにリフレッシュできて、仕事への意欲やアイデアも浮かぶでしょうし、ドライバーのパフォーマンスを向上させてくれると感じました」
歯列矯正という仕事とのつながりを感じさせるインテリアの仕上げ
インテリアにも、ハイテクがうまく採り入れられている。見た目は、伝統のクラフツマンシップを強調した、素晴らしい仕上げだ。ダッシュボードからドアにかけて美しいウッドが貼られているうえ、レザーの部分は特殊なミシンを使って内装担当部門の熟練工が仕上げた「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」なる刺繍が目を引く。
ただし伝統的な世界観に終始していない。ダッシュボード中央には、12.3インチの大型液晶モニターが備わり、タッチスクリーンで、インフォテイメントの操作ができる。
スマートデバイスを接続すれば、Apple CarPlayやAndroid Autoも使えるようになった。スイッチを入れると、12.3インチの液晶画面が180度回転して、気温とコンパスとクロノメーターが登場する「Bentley ローテーションディスプレイ」を選ぶこともできる。ハイテクとヘリティッジが上手に共存しているのが、最新のフライングスパーなのだ。
「最新のインフォテイメントを備えているにも関わらず、安易に先進感を演出するのではなく、アナログな質感や操作性、クラフツマンシップを大切にしていているところにもっとも共感しました。ラグジュアリーでありながら“品格”が漂う内装は、とても居心地がよくてリラックスできます」
後席乗員へのもてなしもハイテクをうまく使い、周到だ。専用のタッチスクリーンが備わっていて、ブラインドの操作、シートのマッサージ機能、クライメートコントロールなどの操作を行える。細やかな設定ができることはすべての乗員の快適性につながる。使う人のために徹底的に、とコンセプトがはっきりしている。
もうひとつ、富田氏が自身の専門性と、フライングスパーを二重映しに観て、気に入っているところがあるそうだ。英国のテーラーなどが好んで使う“メイド・トゥ・メジャー(あつらえ)”を思わせる、各所の仕上げである。
「患者さんのために完璧を目指して細部まで強いこだわりを持って仕上げをする歯列矯正という、ある意味職人的な仕事とのつながりを感じさせ、共通するものを感じ触発されています」
先に触れた内装の仕上げはひとつの例で、微視的に見るとメーター類のベゼル(環)や、レバーやロテーションダイヤルなど、手が触れるところにローレット加工が施されている。滑らないための機能と、細かな刻み目が光りを受けて輝く審美的な効果とが、同時に追求されているのだ。
「今までのフライングスパーもそうでしたが、見えないところにも決して妥協することなく、最上を追求するベントレーの姿勢は、私の治療方針や患者さんへの向き合い方、ひいては人生の価値観にも大きく影響を与えています。長い年月、常に進化し続けて、現状に満足することなく日々成長する姿から勉強することはたくさんあります。“仕事も遊びも全力で”がモットーの私にとって、ベントレーはかけがえのない相棒ですね」
エモーショナルでありながら、じつはその感動的な性能は、完璧さを追求したメカニズムで裏打ちされている。技術をそのまま前面に押しだすのでなく、人間の感覚にうまく合わせて使う。ベントレーのパーフェクショニズムが実現したセダン、フライングスパーの唯一無二の存在感の理由はそこにあるのだろう。
Spec
Bentley Flying Spur|ベントレー フライングスパー
- ボディサイズ|全長5,325×全幅1,990×全高1,490mm
- ホイールベース|3,195mm
- トレッド|前1,670mm 後1,665mm
- 車両重量|2,540kg
- 最小回転半径|5.53m
- エンジン|5,945cc W型12気筒ツインターボ
- 最高出力|467kW(635ps)/ 6,000rpm
- 最大トルク|900Nm/1,350〜4,500rpm
- トランスミッション|8段 DCT
- 駆動方式|AWD
- タイヤ|前265/41ZR20 後305/35ZR21
- 0-100km/h加速|3.8秒
- 最高速度|333km/h
- 車両本体価格|2,720万3,000円
問い合わせ先
ベントレーコール
Tel.0120-97-7797
https://www.bentleymotors.jp/