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2021年6月25日
320km/h まで10秒以下──全固体電池ハイパーEV「フルミーネア」発進| Estrema
どのような序曲を奏でるか
フルミーネアに話題を戻せば、2040HPであろうとなかろうと絶対必要なものがある。欧州ですべてのEVに装備が義務付けられている、歩行者に対する車両接近通報装置である。
車両カテゴリーは異なるが、2020年には新型フィアット500がニーノ・ロータ作曲による映画「アマルコルド」のイントロダクション部分をメロディに採用して話題を呼んだ。
ピッツートによると接近通報装置の音色はフィスカー時代からこだわっていた部分だという。たしかにフィスカー・カルマは、宇宙的とでも形容すべきサウンドを発しながら低速走行する。
「エストレーマに関しても、音楽家と協調しながらサウンドを作り込みます」と筆者に語った。
どのようなオーヴァーチュア(序曲)を奏でながら、エストレーマが我々の眼前に現れるか。それは2年半後のお楽しみだ。