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2022年4月22日
注目のクリエイターがキャデラックとともに過ごす一日──CT5 × インテリアスタイリスト窪川勝哉 & トラベルジャーナリスト 飯嶌寿子編|Cadillac
Presented by CADILLACキャデラックのフラッグシップセダンが今、絶妙の立ち位置にあると思わせる理由
まずキャデラックCT5を周りから眺めながら、二人はキャデラックというブランドについて語りはじめた。クルマは、内装はもちろん、あらゆる匠が尽くされたプロダクトだと語る窪川さんは、もとよりキャデラックに熱いものを感じている。
「大人が乗っているすごいクルマ、高級車の代名詞、それが僕にとってのキャデラック。セダンやクーペといった定石通り、コード通りの車型が僕は好きなんですが、CT5のシルエットはリアシートの広さを感じさせつつ、クーペライクに奇麗にまとめられていますね。しかも縦型のテールランプとか、ボディセンターのエッジには、かつてのキャデラックの名残りがある」
「確かに、いい意味での存在感がありますね。欧州のサルーンだとツルンとし過ぎている印象があるけれど、キャデラックだとあえて選んでいる感じがします。デザインが洗練されていて、少し控え目にも映るくらいだけれど、決して埋もれない。今のキャデラックは、ブランドイメージにも新しさがあって、ありきたりでないから、所有車歴としてもすてきですね」
そう飯嶌さんも感想を述べる。キャデラックCT5の、アメリカ流のアンダーステイトメントが醸し出されるたたずまいを、クリエイター夫妻は気に入ったようだ。次はドアを開けて、ベージュとブラックのツートーンによるスポーツラグジュアリーな内装トリムに体を預けてみる。
「仕事柄じゃなくて、僕はもとからクルマの居住性、質感、内装にはこだわる性質なんです。だってクルマと過ごす時間って、基本的には車内にいるわけですからね。CT5は、アルミにせよ、ウッドにせよ、見えるもの触れるもの、すべてがリアルな素材で、“○○風”でないのがいい。だから落ち着いたぜいたくな気持ちになれる。その一方で、レザーのステッチやカーボンパネル内の繊維に、赤が効いている。あとボーズのオーディオシステム、アルミのスピーカーカバーにもパンチングが施されていて、落ち着きの中にも個性が感じられます」
内装全体の雰囲気に目を配りながら、飯嶌さんはこう続ける。
「高級車でありながら重過ぎず軽過ぎず、そんな空気感のインテリアはけっこう貴重ですよね。“本物だから高級”というようなゴテゴテした内装ではないし、若い人向けに”ワクドキ感”が強調されているわけでもない。気張らず素材感のよさが感じられて居心地がいいですね」
「ステアリングを握っているとセンターにキャデラックのロゴが目に入って、気分が高揚します。それにしても、走りはしっとり締まっているというか、適度にスポーティで、クルマの方からドライバーの手の内に収まってくるような運転のしやすさが印象的です。すごく静かで、乗り心地も上質だし。オーディオにノイズキャンセレーションまでそなわっているんですね。エンジンは、何リッターでトランスミッションは何速でしたっけ?」
直列4気筒の2リッター ターボで、10速ATであることを伝えると、窪川さんが目を見開いて驚きを隠さない。
「えーっ! 気筒休止して4発になっているとかじゃなくて、4気筒なんですか。しかも10速ATって! いつ変速して何速で走っているのか、もう分からないぐらいなめらかですね」