アウディ A4 1.8 TFSI × 永瀬正敏|先を走る者たちが共有できる連帯感
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2015年4月20日

アウディ A4 1.8 TFSI × 永瀬正敏|先を走る者たちが共有できる連帯感

アウディ A4 1.8 TFSI × 永瀬正敏

先を走る者たちが共有できる連帯感

既成概念にとらわれることなく、つねに新しい時代を切りひらいてきたカーブランド「アウディ」。彼らの思想が結晶化したそれぞれのモデルは、それゆえ、ひとびとを魅了して止まない。それは、同様の価値観のもとに、時代を創造しているクリエイターの姿とシンクロする。そんな両者をフィーチャーする新連載。その第一回は、個性派俳優として数々の映画作品に出演し、われわれの心を捉えてきた永瀬正敏さんが登場する。

v文=小川フミオ写真=吉澤健太スタイリング=渡辺康裕(FEMME)ヘア&メイクアップ=勇見勝彦(THYMON)

“アウディ=先駆者”というイメージ

アウディが人気なのは「先駆者」というイメージが定着してきているからだろうか。フルタイム4輪駆動システム「クワトロ」を安定した高速走行のために採用したことをはじめ、最近ではディーゼルエンジン搭載マシン「R10」によるル・マン24時間耐久レースでの三連覇。

すぐれた技術を開発する力と、それを的確なところに使う応用力。そんなアウディの「先に進む力」ゆえ、欧米そして日本ではアウディ人気が衰えることはない。

アウディのもつそんな魅力とイメージが二重映しになるひとはいないだろうか――。クリエイティブの分野に目を移すと、俳優の永瀬正敏さんがすぐに思い浮かんだ。挑戦者、と言い換えたほうがいいかもしれない。

なにしろ、ハンサムな俳優というだけにとどまらず、力強い演技で、数かずの印象ぶかい映画作品を残してくれている。ジム・ジャームッシュ監督 『ミステリー・トレイン』(1989年)から、黒木和雄監督『紙屋悦子の青春』(2006年)にいたるまで、まったく異なった作風の監督たちの数多くの作品で主演しているが、どれも「永瀬正敏」がいたから成立していると思える作品だ。

存在じたいが挑戦者のようなひと

ファッション界をはじめ交遊関係が広く、若者のカリスマ的な存在だが、そのいっぽう山田洋次監督『隠し剣、鬼の爪』(2004年)で侍役をやってもぴったりハマる。イメージが固定していない。こんな俳優、永瀬正敏さんの前には誰もいなかった。存在じたいが挑戦者のようなひとなのだ。

最近では『ゼラチンシルバーLOVE』(操上和美監督)の、女殺し屋に恋したカメラマン役で、観る者を銀幕のなかにひきずりこみそうな存在感を示している。

「『ゼラチンシルバーLOVE』は40年間にわたって写真家として第一線で活躍してきた操上さんがはじめて撮った映画作品で、監督のワクワク感のような思い入れがすごく楽しくて。それを共有できたのは収穫でした。ただ、演じる役については自分からその存在の解釈を押しつけたりしません。100人の方が観れば100通りの解釈があっていいと思っています。映画館から出たときに、観た方が自分なりの映画解釈をしていただければいいですね」

自動車は移動の手段でなく、楽しむもの

永瀬正敏さんの頭のなかにあるのは、演技のことだけではない。映画のこれからのありかたについて、興味ぶかい持論をもつ。

「これからの映画界は、今よりも、だんだん邦画とか洋画とかいうジャンル分けがなくなってもいいですね。もっと国籍にこだわらずに映画がつくられ、日本人監督の映画に西洋人の俳優がふつうに出演したり、そんなグローバルなありかた。もっと言えば、アーティストが監督になってもいいし、すごい画家が映画美術をやってもいいし、才能ある写真家がポスターの写真を撮ってくれてもいい。さらに、高校生だっていい映画を撮れる可能性があるんです。みんなが一丸となって、新しいものをつくること。それが実現したらすごいじゃないですか」

こんなところに永瀬正敏さんの「エッジ」な部分がある。もちろん、我われとしては、なんとか永瀬さんの理想が実現すればいい、と期待大なのだが。そしてクルマの話では、また口調が微妙に変化。双眸に楽しそうな光が宿る。

「運転は好きです。自動車は移動の手段でなく、楽しむものだと思っています。運転免許とれる年齢になってすぐ取得して、以来、自分でハンドルを握るのを楽しんでいます。たとえば用事が終わったあととか、ゴハンの帰りとか、気分がよいときに遠回りをして家に帰ったり」

いい面構えをしたクルマ

その意味でアウディに興味を惹かれるという。昨年発売されて新世代の楽しいアウディとして評判のA4 1.8 TFSI。操縦感覚は、ほかのドイツのライバル車とも一線を画す。自動車のステアリングを評する言葉に、「ミリ単位での踏み分けが可能」というのがあるけれど、A4のハンドルの正確さはまさにそんな微妙な動きを可能にしている。ここまでセダンの性能を引き上げたのも、アウディの「挑戦」の成果ではないだろうか。

いっぽう永瀬正敏さんは、さらに細部まで丹念にチェックした。

「ヘッドランプのデザインが印象に残りますねえ。いい面構えをしたクルマだと思います。クルマで重視するのはまず面構え。フロントマスクのデザインですが。クワトロシステムによる高速安定性とか、運転しての楽しさとか、そういうアウディならではの魅力が、このクルマの顔つきに出ているような気がするんですね」

そんなことを語りながら永瀬さんは、A4 1.8 TFSIの運転席にからだを落ち着けた。「フィット感のいいクルマです」。そう言うと、ニコリ。

この「フィット感」は、先を走る者たちが共有できる一種の連帯感なのだろうか――。

ツアー5日目│2009.03.22の1枚

ジャケット 36万7500円、ベスト 6万9300円、Tシャツ 2万2050円、スカーフ 3万7800円、デニム 5万4600円(以上ニール・バレット/PMD JAPAN Tel. 03-5212-1816)ブーツ 8万2950円(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック Tel.03-5412-6905)

NAGASE Masatoshi

映画俳優。『ションベンライダー』(1983年)でデビュー。ジム・ジャームッシュ監督のオムニバス『ミステリー・トレイン』(90年)に出演し注目を浴びる。活動の中心は映画で、『息子』(91年)では、日本アカデミー賞にて最優秀助演男優賞を、ブルーリボン賞、キネマ旬報、日刊スポーツ映画大賞の各賞で助演男優賞を受賞した。
93年に第1作が公開された映画『私立探偵 濱マイク』シリーズは、のちにテレビドラマ化されるほど人気を呼んだが、映画、テレビともに主人公を演じた。最近の主演作品は『224466』『夢のまにまに』(2008年)『ゼラチンシルバーLOVE』など。

ツアー5日目│2009.03.22の1枚

Audi A4

アウディの中核を担う新型A4は、先代より全長で160mmも延長され室内を広くする一方、前輪より前の部分は短くすることでカーブを曲がるときなどの身のこなしが軽快になっているのが特徴。フルタイム4輪駆動システム「クワトロ」は、通常走行時の前後の駆動力配分を前輪40に対して後輪60とすることであえてスポーティ性を強調しているのも特徴。

正確なステアリングといい、締まったサスペンションといい、運転する楽しみを存分に味わえるクルマに仕上がっている。セダンのラインナップは、前輪駆動の1.8 TFSI(422万円)とフルタイム4輪駆動システムを備えた2.0 TFSI クワトロ(495万円)そして、3.2 FSIクワトロ(645万円)となる。

アウディコミュニケーションセンター  0120-598106
http://www.audi.co.jp

           
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