ファッションディレクター森岡弘氏が語るBMW「M5」の魅力|BMW
Presented by BMWBMW M5|ビーエムダブリュー M5
ファッションディレクター森岡弘氏が語るBMW「M5」の魅力
ファッション誌や広告でのスタイリングをはじめ、ビジネスエグゼクティブへのアドバイザリーなど幅広く活躍するファッションディレクター、森岡弘さん。歴代のBMW 5シリーズを乗り継ぐクルマ好きでもある。そんな彼にファッションのスペシャリストとして、BMW 「M5」 の魅力をひも解いてもらった。
Photographs by MAEDA Akira
Text by NANYO Kazuhiro
BMW M5に合わせたいファッションスタイル
シンガポール・グレーという限りなく黒に近いボディカラーを纏ったBMW「M5」。ミッション・インポッシブル・シリーズの最新作『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』の劇中でトム・クルーズが駆る車両と同じスペックのモデルだ。さらに同作品をイメージして特別装備が与えられるとともに625psへとパワーアップされた限定車「EDITION MISSION:IMPOSSIBLE」も登場した。
BMW M5とのシューティングのため、ファッションディレクターの森岡弘さんが選んだ装いは、タリアトーレのジャカード織りの濃茶とブルーのジャケットにヒューゴ・ボスのネイビーとベージュのチェックシャツ、そしてインコテックスのミディアムグレーのウールパンツに足元はデュカールのややボリューム感あるローファーを合わせるというものだった。
「前もって、黒いM5に合わせたコーディネートをしてきて下さい、と担当者に言われてましたから(笑)。でも"黒に黒"は、よくある合わせ方。もっとモードっぽく刺激的な色で、強いコントラストを作るのも面白いですけど。思うにファッションには2つのアプロ―チがあって、モードは自分が楽しくなるもの、スタイルは自分のイメージを作っていくためのもの。僕ぐらいの歳になるとモードとスタイルの比重で、後者の方が大きくなってくるんです」
雑誌のファッションページや広告でのスタイリングだけでなく、講演やエグゼクティブ向けのアドバイザリーなど、ファッションディレクターとして活躍する分野が多岐に渡る森岡さん。近頃はジャケットをベースにした落ち着いたスタイルがメインだとか。
男の服にもモード的な一発勝負はあるものの、「気づき」に任せるような領域が増えてくるという。
「皆に気づいてもらおうとするとトゥーマッチな装いになりがちですけど、服ゴコロのある人は、『織りが変わっているな』『いい素材だな』とか、人の服もよく見ているものです。着こなしの面白味をそこに見出すというか、気づける人だけ気づいてくれればいいというか。だからこそ5シリーズのターゲットは"ビジネス・アスリート"だと聞いて、さすがBMW、すごくタイムリーだと思いましたね」
BMW M5|ビーエムダブリュー M5
ファッションディレクター森岡弘氏が語るBMW「M5」の魅力(2)
アスリートとは、何かを真剣に追及する気持を持ちつづけること
男性の装いにおいて、黒はハードルが高い特別な色。だからこそデイタイムはむしろネイビーが選ばれるのが定石で、タキシードをはじめとするドレスアップ、あるいは全身黒で合わせるようなモード風の着こなしに用いられることが多いのが黒だと、森岡さんはいう。
「黒にはさまざまなニュアンスがあるからこそ、手強い色なんですが、今回のM5のボディカラーはシンガポール・グレーっていうんですか? ちょっとミッドナイトブルーがかった、この限りなく黒に近い濃いグレーは、さすがBMWらしいというか、どんな場所や状況にもフィットする巧みなニュアンスだと感じましたね」
平日のスーツやジャケット&トラウザーだけでなく、ビジネスマン向けの着こなしとしてゴルフのスタリングを手がけることも多い森岡さん。自身もゴルフをプレーするそうだ。
「真剣にやってみることで見えてくる面白い世界、たとえプロとは違っても、アスリート気分だからこそ違う世界が見えてくることがある。別にゴルフやスポーツに限らないんです。前に向かっていく真剣さというか、そういう気持ちがあるからこそ気づける奥行があります。その気づきにつながること自体が、楽しい行為だと思うんです」
「今の時代、見聞きしただけのスペックで物事を語れる人は多いですよね。でも実際に見て触って体感して、少しずつでも気づきを重ねながら、自分なりのバランスというか物差しを身につけていて、そこから語れる人の話にはかなわないんです。ステアリングを握った時の感触とか、エンジンをかけた時の音とか。服も一緒で、いい服とは、やはり着ていない人には、その何たるかは感じづらいし、分からないんです」
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ファッションディレクター森岡弘氏が語るBMW「M5」の魅力(3)
クルマもファッションも、自分のものになっていなければ意味がない
クルマの乗りこなし、あるいは服の着こなしという、人とモノの関係についても、森岡さんはこう述べる。
「セレクトショップのショーウィンドウから、お洒落なコーディネイトを丸ごと買って身に着けても、自分のものになっていなければ意味がないですよね。要は、人とモノの関係において、モノに負けていちゃいけないんです。服はカッコいいけれど、着ている本人がカッコ悪いというのが、いちばんダメですから。
仕事の装いも同じくです。仕事着はビジネスのスキルですから。ネクタイをしているだけではビジネスマンには見えませんし、こういう仕事がしたいという、自分自身を表現しプロデュースする、そういう意志があるかどうかは、装いの小手先のテクニックや知識じゃなく、知恵や賢さ、その人となりがバランスとして表れてきます。
そこで別に、着こなしとして完璧じゃなくてもいいんです。頑張り抜いた100点はカッコよくないけど、適度に力を抜いて作った80点は奥行きに見える。最後の20点までガツガツ追い込んでないな、そういう余地があることを感じさせることが大事です」
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ファッションディレクター森岡弘氏が語るBMW「M5」の魅力(4)
M5の毒気にワクワクさせられた
自分で服を買う時は、必ず手に取って触ったものしか買わないという森岡さんは、じつはBMW歴についても筋金入りで、E30世代の320iセダンに始まり、現在の愛車である現行523dセダンまで、3世代も5シリーズのステーションワゴンやセダンを乗り継いでいる。
「スタイリストという仕事柄、荷室が広くて荷物がたくさん積めることは必須でしたが、僕は自分のクルマをファッション目線で選んできたところもあります。BMWの5シリーズはデザインという点で、ともすれば優等生風にまとまって見えるかもしれませんが、どこかバランスとして危うさのある点が好きです。というのも、男のスタイルには全体を引き立てるような、いい意味での毒気が必要だと思うからです。
今日は、このM5のシートにおさまってみたら、アイドリング音も操作類のタッチも分厚いですし、通常の5シリーズと比べて伝わってくる毒気の配分が、かなり違いました。シンガポール・グレーの外装色は、通常の黒より優しい雰囲気があるし、ビジネスマンにはすごくいい色。車高も低過ぎないですし。
しかも映画中の600ps仕様よりも25psアップした625psの限定モデルも登場するんですよね? M5に触って操作して、少しだけですけど走らせることができましたが、限定モデルはその毒気がどうなるか、想像しただけでもワクワクします。
いずれにせよ、M5にサラリと乗れるような人は、過去に何台もいろいろなクルマに乗って楽しんできた方なのだろうなとか、見る人の想像力をかき立てる、そんな余韻が漂いますよね。
自身のスタイル作りと一緒で、流行も適度に採り入れて楽しみはするけど、自分の求めるものかどうかを見極めるセンスも持ち合わせている。そう思わされます。
とても個性の強いクルマですが、シンプルなコーディネイトでも十分に引き立ちますね。もしまた乗る機会があるのなら、次回はネイビースーツに白シャツとか、そんなシンプルな出で立ちで乗ってみたい」
ただ自分に似合っているものを選ぶのではなく、このアイテムに似合う自分になれるよう挑み続けること。「BMW M5」は、酸いも甘いも知り尽くした男性を、さらに前へと、攻める気持ちにさせてくれる一台なのだ。
※掲載した画像の車は一部日本仕様と異なります。また、一部オプションを含みます。
BMW M5と5シリーズに「EDITION MISSION:IMPOSSIBLE」が登場
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