一通のインビテーションから始まったレクサス LSの「本能」をめぐる旅|Lexus
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2018年2月27日

一通のインビテーションから始まったレクサス LSの「本能」をめぐる旅|Lexus

Lexus LS|レクサス LS

一通のインビテーションから始まった
LEXUS LSの「本能」をめぐる旅

フルモデルチェンジを果たしたLEXUSのフラッグシップセダン 新型「LS」が公開され、それにともないスペシャルイベントが開催。大自然に囲まれ、型破りなキャンプスタイルに見た本当の贅沢とは。

Text by TAJIRI keisuke

「本能」をめぐる旅は、本質を探求するメンバーが体感する

2017年11月、LEXUSが主催するスペシャルイベントに参加できたのは特別に招待された人物のみ。ファッション界やメディア編集長、クリエイター、ベンチャー企業の代表など顔ぶれはさまざまで、時代にイノベーションをあたえる業界のリーダーたち30名が選出された。

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小誌からは、代表の松本博幸と編集大魔王の祐真朋樹に加えて、かねてより親交の深いファイヤーキングカフェ代表の阿部俊英氏と、京都西陣織の老舗・細尾の細尾真生氏ら両氏とともに参加。イベント当日は各チームに新型LSが手配され、参加者自らハンドルを握り、舞台となる富士山のふもとにある朝霧高原を目指す。

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絶好のドライブ日和となった雲一つない秋晴れの空の下、いよいよ新型LSとご対面。

クーペスタイルへと進化を遂げたボディから漂うエレガントさに加えて、随一の静粛性も兼ね備えた一台で、その見た目とは裏腹にひとたびアクセルを踏み込むと、V6 3.5リッターエンジンがもたらす圧倒的な加速性能と心地よいサウンドが本能を刺激する。

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予防安全技術も最高峰の「Lexus Safety Sytem +A」を搭載。世界初となる、自動ブレーキでは回避できない衝突に対する自動操舵を行う「アクティブ操舵回避支援」や、ヘッドアップディスプレイで歩行者がいる方向を知らせてくれる「歩行者注意喚起」など先進安全技術を惜しみなく投入している。フラッグシップの名のもとに、デザイン、走行性能、安全性が三位一体となってクルマ本来の楽しさを呼び起こさせる一台だ。

そう、今回のイベントの目的は「LEXUS LS INSTINCT by DINING OUT」と名付けられているように、「本能(INSTINCT)」に訴えかけるキャンプスタイルで、自然がもたらす食の醍醐味を体験していくというものだ。

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参加者が食材をハントしていく

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参加者たちは3組に分かれ、一組は渓流のニジマス釣り、もう一組は無農薬有機栽培の「北山農園」でニンジンと菊イモの収穫を担当。そして我々はまだ日も明けきらぬ朝6時に出発し、焼津港でメインとなる食材を仕入れていく。

漁港には水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が並び、「サスエ前田魚店」の前田尚毅氏に協力いただき、競りの様子から魚の仕入れまでを体験。ここで手に入れたのは今回のメイン料理のひとつである、見事な大きさの金目鯛。これがどのように調理されるのか、期待に胸をふくらませ一同は漁港をあとにする。

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会場へ到着すると目の前に飛び込んできたのは雄大に佇む富士山の姿、なのだが、思わず目を奪われたのは熾き火(おきび)の上で丸焼きにされているイノシシだ。原始的なスタイルでインパクトのある食体験を提供するのは、熾き火の名手、デイビット・ピント氏。

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「炎の魔術師」と称される彼は、ヴィクトル・アルギンソニスシェフのもと「エチェバリ」で研鑽を積んだ気鋭のシェフ。

同氏がシンガポールに構えるレストラン「Burnt Ends」はAsia’s 50 Best Restaurants2017のベスト10に選出されるなど、アジアで最も注目を集めるシェフのひとりだ。

ピント氏や会場をDJで盛り上げるFPMの田中知之氏のアサインに始まり、見事に誂えられた会場など、極上のおもてなしを提供するのはイベントタイトルに名を連ねるDINING OUTチームによるもの。DINIGN OUTは年に数回、日本のどこかで数日間だけプレミアムな野外レストランをオープンするというもので、今回はゲスト参加型の特別スタイルということで期待せずにはいられない。

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命をいただき、自然と共生していく

コースの始まりは、野性味あふれるアウトドアスタイルで自ら焼き場へ向かい食材を炙っていく。長い木の枝の先に巻かれた牛肉に程よく火入れをして、最後にウニを乗せていただく、炭火の香ばしさとウニの濃厚さが際立つ一品。そこから「ギリシャ名物のタラマサラータ」、「ジャマイカ産チキンのロースト」、「ビーフタコス」、「大ぶりのホタテ貝」と続く。

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やはり最もインパクトのあった料理はイノシシの丸焼きだ。じっくりと丁寧にローストすること5時間、こんがりと炙られた皮目にナイフを入れると一気に湯気が立ち上り、思わず参加者もカメラを取り出しその瞬間をおさめていく。ほどけるような柔らかさと凝縮された旨味が、満たされつつある食欲をさらに刺激していく。

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かくして12種の料理を存分に堪能したところで、夕暮れとともにイベントは終わりを迎えた。振り返ってみると全てが新しい体験だったとも言えるし、どこか懐かしさを感じる体験だったとも言えるのが、ひとつはっきりしているのは他には例のないイベントスタイルだったということ。

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クルマ業界にかぎらず、こうしたラグジュアリーブランドのイベントは、環境の整った室内で、予定調和なプレゼンテーションを体験するだけの“受け身”であることが常。もちろんそのほうが天候に左右されることもなければ、想定外のハプニングも起きないので、そうせざるを得ないのは納得できる。

しかし、大自然のなかでそのリスクをとり、能動的に土や水、生き物と触れ合うことでしか感じられない体験にこそ本当の価値があると、このイベントを実現させたところにLEXUSの矜持を感じた。

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本当のラグジュアリーは本能を刺激する

人類は「火」を獲得したことで圧倒的なスピードで進化を遂げ、文明を作り上げていった。そこからテクノロジーの発展とともに社会は豊かになり、豪華絢爛に飾られたモノや、高価なモノを「贅沢=ラグジュアリー」だと定義するようになっていった。

しかし近年、消費活動がモノからコトへと移り変わっていくなかで、果たして富の大きさや地位の高さだけがすべてなのか、豊かであるとはどういうことか、と立ち返ってみたときに、それらのモノサシでは図ることができないところに価値があると社会は気付き始めてきた。

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つまり、お金では代え難い、脳をゆさぶり本能に訴えかえるような体験こそが真のラグジュアリーであり、今回のイベントが体現した世界ではないだろうか。

それを裏付けるように、Lexus Internationalレクサス ブランドマネジメント部 Jマーケティング室長の沖野和雄氏は「一流を味わい尽くしたゲストの方々に、今回のコンセプトを理解していただくためには、“唯一無二”の時間と空間の体験をご提供する必要がありました。すべて二度と再現できない環境下で人間の感性は研ぎ澄まされていくものです」と語る。

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これからの自動車業界、燃料はガソリンから電気や水素に取って代わり、ドライバーのいない自動運転など、10年前には想像もできなかった世界になることが予想される。クルマを愛してやまないドライバーからすると、その流れを否定したくなるのも理解できるが、時代は否応なしに未来へと進んでいく。

ただ、考えなしに迎合すればいいというわけではない。めざましく発展し続けるテクノロジーがもたらす恩恵を見定め、クルマを運転する楽しさとは何か、クルマがもたらす感動とは何か、これからのクルマの未来は、そうした問いにこれからドライバー自身も能動的に考えていかないといけないのかもしれない。

新型LSに詰め込まれた最先端技術の粋と、火を操り感覚だけで全てをまかなうローテクなキャンプスタイル。この極限まで相反するそれぞれの世界は実は密接な関係にあるということを提示し、見事に融合させたところにLEXUSがラグジュアリーブランドとして時代の先端を走り続ける所以があった。

問い合わせ先

LEXUS

http://lexus.jp/models/ls/

           
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