「M.A.R.S」デザイナー、米山庸二氏が「XT5 クロスオーバー」の魅力を語る|Cadillac
Cadillac XT5 Crossover|キャデラック XT5 クロスオーバー
元気がチャージできる街とクルマ
著名人をはじめ多くの熱狂的なファンを持つアクセサリーブランド「M.A.R.S/マーズ」のデザイナーであり、ファッション業界では無類のクルマ好きとして知られる米山庸二さん。ニューヨークにも精通する彼の目に、キャデラックがニューヨークに拠点を移してから初めてリリースされた、ブランニューキャデラック「XT5 クロスオーバー」はどう映ったのか?
Text by TAKI MasashiPhotographs by OKAMURA Masayuki
キャデラックの印象がまたガラリと変わった
時代感を大切に、しかし流行には左右されることなく「機能性とデザイン」をファーストプライオリティに据えた「M.A.R.S/マーズ」。この類い希なアクセサリーブランドを1990年に立ち上げ、特にこだわりのメンズジュエリーでデザイナー、米山庸二さんはインフルエンサー達からも多くの支持を集めている。無類のクルマ好きとしても知られる彼が、キャデラック「XT5 クロスオーバー」のステアリングを握り、ドライブを楽しんだ。
キャデラックの印象がまたガラリと変わりました。本当に、驚きました。自分にとってのキャデラックとの最初の出会いは1990年代に友人が乗っていた、5.7リッター V8エンジンを積んだFFの2ドアハードトップ「エルドラド」。その後、つい最近、「ATS」を試乗してだいぶアップトゥ デイトできた気になっていたのですが、XT5 クロスオーバーに乗って、驚きました。またモダンなクルマになっていますね。テイストは違えど、ラグジュアリーなところはさすがキャデラックです。
「機能性とデザイン」をテーマとした「M.A.R.S/マーズ」は、ロジカルでもある。一昨年、昨年と新宿伊勢丹メンズ館でアーカイブ展やポップアップ展示もなされ、大きな反響を得た。ロジカルなデザイナーの目にXT5 クロスオーバーはどう映ったのだろう。
単純にカッコいい、ですね。それとだいぶ「エルドラド」とは異なりますが、それでも一目でキャデラックだと分かりました。これは凄いことだと思います。
Cadillac XT5 Crossover|キャデラック XT5 クロスオーバー
元気がチャージできる街とクルマ (2)
どんな人がどんなシチュエーションで乗っても似合いそう
ドライブしてみての感想はいかがですか? アクセルを一踏みしてキャデラックだと分かりましたか?
それがなんというか。ボディサイズが立派なのに、大きさを感じさせない。取り回しはラクだし、その気になれば加速も十分。見た目よりさらに軽快に感じました。
クルマ好きの米山さんは、フランス車やイタリア車を乗り継いできた。かつてはモデナ産のリアミッドシップにV8エンジンを積むエンスージアステックなスポーツカーと蜜月を過ごしたこともある。
クルマを考えるとき、自分にとって一番大切なのはスタイルです。機能よりも、まずスタイルがあるかどうか、です。そうやって選んできたから、今までの所有車はかなり偏向しています。イタリアンスポーツカーも、赤いボディカラーがメジャーですが、あえてガンメタリックを選びました。
XT5 クロスオーバーはスタイルを得ていましたか?
一目でキャデラックだと分かる、という事実が、何よりスタイルを得ている証左です。それでいて、間口が広い。クルマってスタイルを携えると、割と単機能というか、いろいろ割り切らないといけないところがあるものですが、XT5 クロスオーバーにはそういったネガがない。どんな人が、どんなシチュエーションで乗っても、それなりに似合いそうです。そのあたりは独特ですね。
Cadillac XT5 Crossover|キャデラック XT5 クロスオーバー
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俊敏ともいえる軽快な走り
XT5 クロスオーバーのキーを預かった米山さんは、まず首都高にのって郊外へ。それは日常の一コマに過ぎないコースでのドライブだったが、深く印象に残ったのだそうだ。
運転していて、一番印象に残ったのは走りの軽快さですね。俊敏さといってもいいくらいです。と、同時にドライブ中にも絶えず目に入るインテリアの仕立ての良さも気に入りました。バックスキン風レザーの大胆なあしらいや、ツヤを抑え素材の風合いを生かしたウッドトリム等は、ずいぶん凝っています。またそれらが複雑に連鎖、立体感をもって余すことなくデザインされているのもいいですね。大人のラウンジ的な落ち着きがあります。
どんなドライブが似合うクルマなのでしょう?
乗って即座に、これでゴルフに行けたらいいな、と思いました。ゴルフって朝早いから行きは眠いし、帰りは疲れているからまた眠くなります。XT5 クロスオーバーだったら、安全をサポートし、いろんなインフォメーションデバイスもあるから、運転がラクで楽しい。ゴルフの行き帰りも楽しめそうです。
まあ、特別な旅行にもいいでしょうけれど、案外都会に似合うので、日常を共にするのにもベストなクルマなのではないでしょうか。
首都高にのってレインボーブリッジを渡って湾岸線に出て、ベイブリッジを渡って幸浦の方まで走ったんですが、アイポイントが高いので橋からの景色とか、新鮮でした。それでいて重心がそれほど高くなく、SUVらしからぬキビキビ感もあり、首都高を走るだけでもドライブが楽しめましたから。
都会に似合うといいましたが、いい感じで都会のなかで違和感を生じさせるスタイリングだから、埋没しない、埋もれない。そこらへんのハマリ具合も魅力ですね。
Cadillac XT5 Crossover|キャデラック XT5 クロスオーバー
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自分のこだわりを大切にされている方にお勧め
ではどんな人に似合うクルマなのでしょう?
なんといっても、自分のこだわりを大切にされている方でしょうね。楽観的すぎる私的希望なのかもしれませんが、デートカーとしても合いそうです。このクルマには個性があり、それを生かせる方ならずいぶんオシャレに乗りこなせそうですね。キャデラックの比類なき洗練が、SUVといえど濃厚ですから。
米山さんはさすがクルマ好き、キャデラックが今やニューヨークブランドであることもちゃんとご存じだった。
ニューヨークは街が常に進化しています、変わり続けています。独特のエネルギーがありますよね。私はニューヨークに行けば、ソーホーの「The Evolution Store」に寄ります。動物や昆虫の骨格見本やはく製を扱う、博物館みたいな店なんですが、アクセサリーのモチーフになりそうなものやヒントも多いですから。かなり変わった店でニューヨークにしかない雰囲気もあり、好きですね。
私にとってニューヨークは元気がチャージできる街。キャデラックも元気がチャージできるクルマになりつつあるのではないでしょうか? XT5 クロスオーバーをドライブして、そんな風に思いました。
Cadillac XT5 Crossover Luxury|キャデラック XT5 クロスオーバー ラグジュアリー
Cadillac XT5 Crossover Platinum|キャデラック XT5 クロスオーバー プラチナム
ボディサイズ|全長 4,825 × 全幅 1,915× 全高 1,700 mm
ホイールベース|2,860 mm
重量|1,990 kg
エンジン|3,649 cc V型6気筒DOHC VVT
最高出力|231 kW(314 ps)/6,700 rpm
最大トルク|368 Nm(37.5 kgm)/5,000 rpm
トランスミッション|8段AT(8EAT)
駆動方式|AWD
乗員定数|5名
価格|(Luxury)619万円 (Platinum)699万円