PORSCHE PANAMERA|ポルシェ第4のモデルが日本上陸
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2015年3月19日

PORSCHE PANAMERA|ポルシェ第4のモデルが日本上陸

PORSCHE PANAMERA|ポルシェ・パナメーラ

ポルシェ第4のモデルが日本上陸

ポルシェ・ジャパンは、ポルシェ・パナメーラの顧客向け発表会を開催し、同車が日本ではじめてお披露目された。日本に初上陸を果たした同車を豊富な撮り下ろし写真で見ていただきたい。

写真=杉田 真

ボディサイズは全長4970×全幅1930×全高1420mm

ポルシェが911、ボクスター/ケイマン、カイエンにつづく第4のモデルとして開発した4ドアグランツーリスモ「パナメーラ」。ポルシェならではの圧倒的な走行性能にくわえ、大人4人が快適に移動できる実用性を全長4970×全幅1930×全高1420mm(ホイールベース2920mm)の5ドアハッチバックボディで実現しているのが最大の特徴である。

同車によってポルシェは、メルセデス Sクラス、BMW 7シリーズ、そしてアウディ A8といった競合ひしめくフルサイズのプレミアムサルーン市場に参入することになる。

パワーユニットは2種類。「パナメーラ S」「パナメーラ 4S」に搭載される4806cc V型8気筒は294kWの最高出力と500Nmの最大トルクを発生。一方、トップグレードたる「パナメーラ ターボ」に搭載される同ツインターボ・ユニットは368kWの最高出力と700Nmの最大トルクを得る。いずれもポルシェ十八番のバリオカム・プラスやダイレクト・フューエル・インジェクション、アイドリングストップ機能といった最先端のテクノロジーが投入されている。

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価格は1374~2061万円

トランスミッションには、ポルシェがほこるツインクラッチシステム「ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)」を採用。また、パナメーラ 4Sとパナメーラ ターボには、前後のアクスルに対してつねに最適なトルク配分をおこなうインテリジェントな4WDシステム「ポルシェ・トラクション・マネージメントシスTム(PTM)が装備される。

エクステリアは、ボンネットよりもわずかに高いアーチを描くフロントフェンダーやふくよかな張り出したリアフェンダーまわりなど、ポルシェ・ファミリーの一員であることがひと目でわかるデザインとなっている。

一方、完全に独立した4座のシートを備えるインテリアは、レッグスペース、ヘッドクリアランス、左右のゆとりなど充分なスペースが確保され、ラゲッジコンパートメントは432リットルを誇る。さらに分割可倒式のリアシートを完全に倒すと、容量は1250リットルまで拡大するなど、フルサイズサルーンとして充分な実用性が達成されている。

価格は「パナメーラ S」が1374万円、「パナメーラ 4S」が1436万円、そして「パナメーラ ターボ」が2061万円。いずれのグレードにも、左右のハンドルが選択可能。

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PORSCHE PANAMERA S
ボディ|全長4970×全幅1930×全高1420mm ホイールベース2920mm
車両重量|1880kg
エンジン|4806cc V型8気筒
最高出力|294kW[400ps]/6500rpm
最大トルク|500Nm/3500-5000rpm
駆動方式|FR
トランスミッション|7速PDK
最高速度|283km/h
0-100km/h加速|5.4秒
価格|1374万円

PORSCHE PANAMERA 4S
ボディ|全長4970×全幅1930×全高1420mm ホイールベース2920mm
車両重量|1940kg
エンジン|4806cc V型8気筒
最高出力|294kW[400ps]/6500rpm
最大トルク|500Nm/3500-5000rpm
駆動方式|4WD
トランスミッション|7速PDK
最高速度|282km/h
0-100km/h加速|5.0秒
価格|1436万円

PORSCHE PANAMERA Turbo
ボディ|全長4970×全幅1930×全高1420mm ホイールベース2920mm
車両重量|2010kg
エンジン|4806cc V型8気筒+ツインターボ
最高出力|368kW[500ps]/6000rpm
最大トルク|700Nm/2250-4500rpm
駆動方式|4WD
トランスミッション|7速PDK
最高速度|303km/h
0-100km/h加速|4.2秒
価格|2061万円

BRAND HISTORY

ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。

自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。

現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。

           
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