LEXUS HS250h|レクサス初のハイブリッド専用モデル
LEXUS HS250h|レクサス HS250h
レクサス初のハイブリッド専用モデルがデビュー
トヨタ自動車は、1月のデトロイトショーで発表したニューモデル「レクサスHS250h」を、7月中旬に発売する。
文=ジラフ
エンジン+モーターの最高出力は187ps
このHS250hは、レクサスにとって4番目となるハイブリッドモデルで、現行のISとGSのあいだを埋めるモデルとして開発が進められた。
搭載されるハイブリッドシステムは、レクサスでは初となる4気筒の2.4リッター・ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたもの。エンジンとモーターを合わせた最高出力は187ps、エンジン単体での最大トルクは19.1kgm(モーターの最大トルクは不明)を記録。このパワーユニットにCVTが組み合わされ、燃費に関しても現行のレクサス車から30%ほどの向上が図られているという。
ボディサイズはアッパーミドルクラスというべきもの。数値的には全長4695×全幅1785×全高1505mm、ホイールベース2700mmで、日本でも取り回しの楽なサイズといえるだろう。
価格は395万円から500万円台の半ばまで
またHSはすべてのモデルがハイブリッド車となり、価格は395万円から500万円台の半ばまで。ナビゲーションシステムは全グレードで標準装備となり、ベースグレードにはファブリックシートを採用。ほかに、内装がレザー仕様となる「バージョンI」、リアスポイラー、18インチアルミホイール、スポーツサスなどを採用することで、よりスポーティなテイストとした「バージョンS」、プレミアムモデルの「バージョンL」が用意されている。
HS250hは5月下旬より先行予約を開始。現段階で、納車4カ月待ちというウワサも聞こえることからも、その人気がうかがい知れる。
BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画す新しい価値を提供しようというのが狙いであった。
同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。
アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。
一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。