Mercedes-Benz SLK-Class|メルセデス・ベンツSLKクラス 2012年モデルを発表
より快適なルーフとクラストップレベルの環境性能
歴代のメルセデス・ベンツのなかでもっとも成功を収めたスポーツモデルだといえる、SLKシリーズが第3世代に突入する。1996年に第1世代が登場、電動オープンのハードトップ「バリオルーフ」は、そのあとのオープンモデルがこぞって取り入れ、トレンドセッターとしての役割を果たした。さらに、2004年に登場した第2世代では「エアスカーフ」を採用。これは、首や肩のまわりに温風をあてるようにし、寒い日でも快適なオープンエアドライビングが楽しめるというものだった。
そして、今回あたらしく登場する第3世代モデルでは運動性能の向上とプレミアムコンフォート、そしてクラストップレベルの燃費性能と安全性を実現させたとしている。
ボディのデザインは、古典的なロードスターやこれまでのSLKと同様、ロングノーズで、コンパクトなキャビン、そしてリアオーバーハングが非常に短い作りになっている。
しかしながら、その表情は最新のCLSやSLSなどを彷彿とさせている。CD値(空気抵抗係数)にかんしても従来モデルの0.32から0.30へと向上しているという。
インテリアは、標準モデルにはセンターコンソールのトリムにアルミ削りだし材が、オプションでは黒褐色のクルミ材が用意され、エアコンの吹き出し口はSLSと同形状のものがもちいられている。また、通信機能やエンタテインメント機能が備えられたディスプレイは、最近のメルセデス車同様、ダッシュボードの中央部に埋め込まれている。そのほか、底部がフラット形状の革巻きステアリングやシートには日向での温度上昇を抑えるサンリフレクティングレザーを採用。
バリオルーフの新機能「マジック・スカイ・コントロール」
バリオルーフもまたこのたびの新型にあたり進化を遂げている。従来どおりの、ボディ同色のメタルルーフ仕様にくわえ、ガラス製パネルに、マジック・スカイ・コントロールという機能を採用した「パノラミック・バリオルーフ」をオプションで設定することができる。このマジック・スカイ・コントロールは、ルーフの色合いをスイッチひとつで透明から真っ暗になるまで自由に変化させられるもので、寒い冬の季節であってもオープンカーの気分を味わうことができる画期的な機能である。
エンジンはすべて新設計の直噴ガソリンユニットで、全モデルにアイドリングストップが採用されている。SLK200 Blue EFFICIENCY、SLK 250 Blue EFFICIENCY、SLK 350 Blue EFFICIENCYの3種類からなり、トップモデルのSLK350は、3.5リッターV6ユニットを積み、最高出力は225kW(306ps)、0-60マイル加速が5.4秒、最高速度は250km/hを記録。SLK200 Blue EFFICIENCYとSLK250 Blue EFFICIENCYはチューンのことなる 4気筒1.8リッター直噴ターボを搭載し、SLK250は最高出力150kW(204ps)で0-60マイル加速が6.5秒、最高速度はおなじく250km/hを記録するとともに、27mpg(11.5ℓ/km)という低燃費を実現させている。
このあたらしいSLKは本国では1月17日から予約開始され、価格はSLK200 Blue EFFICIENCYが3万8,675ユーロ(約430万円)、SLK250 Blue EFFICIENCYが4万4,256.1ユーロ(約490万円)、SLK350 Blue EFFICIENCYが5万2,300.5ユーロ(約580万円)となっており、北米市場では2011年夏の販売を予定。日本国内でも同年内の導入が見込まれている。