戸田恵子|大作『嵐が丘』公演間近。2015年は苦手なものにもチャレンジします!
戸田恵子|大作『嵐が丘』公演間近
2015年は苦手なものにもチャレンジします!(1)
桜の季節が終わり、早くも今年の三分の一が終わろうとしています。早いですねぇ。OPENERSも少しご無沙汰になってしまい、久々にペンを走らせております。その間、いろいろなことがありましたが、まずは昨年暮れに訪れたオランダのお話からはじめましょうか。
Text by TODA Keiko
幼少のころからの憧れの地、オランダへ!
昨年10月に「キンダーフィルムフェスティバル」のお仕事で、人生初のオランダに行って参りました。子どものころ、行きたい場所を聞かれたら一番にあげていた国です。その理由は、単純にチューリップが好きだから(笑)。残念ながら、今回はチューリップ咲き誇る有名な公園には行けませんでした。遠かったし、なによりお仕事で行きましたのでね。
オランダの映画館(シネキッド)で何本か映画を観て現地スタッフの人と懇談したり、ワークショップにも招かれ、子どもたちと過ごしました。去年、日本での映画祭に来てくれた、映画『ブラム』の主役クン君も参加してくれたんです。嬉しい再会。とにかく映画祭のスケールが大きく、そしてあたたかい。とても幸せな気分になりました。会場ではグリーンの袋が私たちに配られ、なかに資料が。袋の一つひとつに子どもたちが描いた絵がついていて、その子どもにメッセージが送れるシステムになっていました。素敵な心遣いです。
オランダで有名なコロッケは長い筒の形。街中に流れる川に架かる橋には花が飾ってあったり、とにかく美しかったです。最終日、近くにあった名所「アムステルダム国立美術館」と「アンネの家」に行ってみたのですが、アンネの家は長蛇の列。時間なくてあきらめました。せめて雰囲気をチョコレートで。オランダで通訳してくださった方がたに心より感謝します。
戸田恵子|大作『嵐が丘』公演間近
2015年は苦手なものにもチャレンジします!(2)
トリオ芸から大作舞台まで、演者に徹する日々
そして昨年10月から、またまた地元名古屋でバラエティのレギュラー番組がはじまりました。メ〜テレ制作の『ザキロバケイコ』です。“名古屋ほじくりバラエティ”というサブタイトルもついていて、まさに名古屋を、いや東海エリアを“ほじくり”返しています。ザキヤマくんとロバートの3人ともすっかり仲良しになり、番組を楽しんでいます。まだまだ知らない名古屋、あたらしい名古屋を発見しつつ、番組ではひたすら笑って、おいしいものを食べております。
昨年、私の舞台のお仕事は年末の『吉良ですがなにか?』。これ1本だけでした。久々の三谷幸喜作品、そして大好きな伊東四朗さんの喜寿祝いの公演。まあ文句なく楽しいわけです。私の役はお弁当屋のシマさん。伊東さん演じる吉良の愛人“ラヴァー”です。ラヴァー! 当初は娘役と聞いていたのですが(笑)。でもおかげさまで、伊東さんとの絡みもがっつりあって嬉しかったですし、なにより勉強になりました。
年が明けて2015年、初の舞台はいま稽古まっ只中の『嵐が丘』です。既に記者会見などは済んでいて、改めて大作なんだなと痛感しているところです。正直申しますと『嵐が丘』は好きな作品ではありません。こういった名作、大作が苦手なんですかね。
これは観るもの。演じる側にはならない。頭がコメディ向きなのか、悲劇に向いてない(笑)。そんな気分でしたがなんでしょう……。あえてのチャレンジ! 苦手なものにトライする、もしかしたら最初で最後のチャレンジかもですね(笑)。
キャサリン役は以前ドラマで共演した堀北真希さん、ヒースクリフ役に仲良しの山本耕史さん。劇場ははじめての“あの”日生劇場。“あの”と言うのには理由があります。ここはかつて、あこがれの越路吹雪さんのコンサートを観た劇場です。そこそこやってきた役者人生において、まだご縁のない劇場がたくさんあるんです。そんななか、日生劇場はとても嬉しいですね。歴史を肌で感じてきたいと思っています。
『嵐が丘』
日程|5月6日(水・祝)〜26日(火)
時間|昼の部 12:00開場/13:30開演、夜の部 17:00開場/18:30開演
原作|エミリー・ブロンテ
脚本・演出|G2
出演|堀北真希、山本耕史、高橋和也、伊礼彼方、小林勝也、ソニン、戸田恵子
チケット|S席 1万2000円、A席 7000円
会場|日生劇場
東京都千代田区有楽町1-1-1
Tel. 03-3503-3111
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