新型RX、ニューヨークでデビュー|Lexus
Lexus RX|レクサス RX
新型RX、ニューヨークでデビュー
レクサスは、ニューヨークオートショーにおいて、予告通りフルモデルチェンジを果たした新型「RX」を発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
ルーフが浮いたようにみえるデザイン
現地時間の4月1日にプレスデイを迎えたニューヨークオートショーで、レクサスはSUVモデル「RX」の新型を発表した。1998年にアメリカで登場してから第4世代を迎えたSUVのフルモデルチェンジだ。
今回発表されたのは、3.5リッターV型6気筒直噴エンジンを搭載した「RX350」と、排気量はおなじく3.5リッターとするV型6気筒アトキンソンサイクルエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデル「RX450h」。出力など細かいスペックは未公開ながらも、いずれも300ps前後になるという。
エクステリアデザインは、「RC」や「NX」など最近のレクサスにみられるように、深い凹凸でマッシブさを表現。レクサスの象徴ともいえるスピンドルはクロームメッキで囲われ、なかのグリル部分は上下で向きのことなるルーバー型、“F SPORT”ではFをモチーフにしたメッシュがあしらわれる。
後端のピラーが斜めにブラックアウトされ、サイドウィンドウを囲むクロームメッキのトリムが閉じずにリアハッチの端まで流れるユニークなデザインは、ほかのレクサスモデルには見られないもの。このため、ルーフがAピラーのみで支えられて浮いているように錯覚させる効果を生み出している。
ヘッドライトには三眼のLEDを採用。高めの位置にある、三角形のパーツに囲まれた小さなランプは、フォグランプとコーナリングライトだ。リアのコンビネーションライトに、“L”をモチーフにしたデザインがあしらわれるのはレクサスの他モデルでも見られるが、ランプ自体がボディサイドまでまわりこむ配置は、レクサスでは初採用だという。
20インチもの大きなホイールは、レクサスとしては初となる、トリムの着脱が可能な新開発の「セレクタブル カラートリム ホイール」を採用している。
Lexus RX|レクサス RX
新型RX、ニューヨークでデビュー (2)
日本でも秋ごろに登場
新型RXのボディサイズは全長4,890×全幅1,895×全高1,690mm。ホイールベースは現行モデルより50mmも伸長した2,790mmとなった。長くとられたホイールベースは、とくにリアシートの足元や膝周りの空間にゆとりをもたらした。さらに後席はシートヒーターや電動リクライニング、リアエンターテイメントシステムとして11.6インチのスクリーンが前席ヘッドレスト後部に取り付けられ、居住性が向上している。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用。また、RXとしては初めて、状況に応じて電子制御でショックアブソーバーの減衰力やステアリング特性を最適に調整するアダプティブ バリアブル サスペンション(AVS)が採用され、コーナリング時に発生するボディの傾きを抑える。
スポーティなグレード“F SPORT”も、RX350、RX450hの四輪駆動モデルに用意。スピンドルグリルの下半分やリアバンパーが“F”を模したメッシュのデザインとなり、新意匠の20インチアロイホイールが装着される。内部でも、インストルメンタルパネルがTFTマルチインフォメーションディスプレイ付のF SPORT専用となり、スポーツステアリング、パドルシフトがあしらわれ、専用の内装色が選べるようになる。アクティブ スタビライザー システムも備わり、コーナリング中にフラットな姿勢を保ちスポーティなドライビングを実現する。
新型RXでは安全装備も刷新。ミリ波レーダーやカメラで衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュ セーフティ」、車線内の走行を維持する「レーン キーピング アシスト」、「オートマチック ハイビーム」、全車速追従機能付の「レーダー クルーズ コントロール」をパッケージとしてまとめた、「レクサス セーフティ システム プラス」を装備。
さらに、カメラで周囲を確認し対向車や前走車に照射しないようにハイビームをコントロールしつつ夜間の視界を最大限に確保する「アダプティブ ハイビーム システム」や「パノラミック ビューモニター」もオプション設定される。
新型RXは日本でも今秋ごろに発売される見込みだ。