MOVIE|一世を風靡した作品のゴースト・ペインターの実話を描く ティム・バートン最新作『ビッグ・アイズ』
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2015年1月19日

MOVIE|一世を風靡した作品のゴースト・ペインターの実話を描く ティム・バートン最新作『ビッグ・アイズ』

MOVIE|一世を風靡した作品のゴースト・ペインターの実話を描く

ティム・バートン監督最新作『ビッグ・アイズ』

一世を風靡した画家の絵は、実は妻が描いていた――。独特の作品世界を生み出すティム・バートン監督が、1960年代に実際に起こった“ゴースト・ペインター”を巡る実話を描いた『ビッグ・アイズ』。1月23日(金)より、TOHOシネマズ有楽町ほかで全国順次ロードショーされる。

Text by YANAKA Tomomi

“ビッグ・アイズ”のコレクターでもあるバートン監督の肝いりで製作

『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』などファンタジーの名作を世に送り出してきたフィルムメイカーとしてはもちろん、アーティストとしても注目されるティム・バートン監督。実話をもとにした作品はじつに20年ぶりとなるという彼の最新作『ビッグ・アイズ』が公開される。

1960年代にアート界を席巻したポップアート“ビッグ・アイズ”。大きな目をした子どもを描いたこのシリーズは、アメリカを中心に一大ブームを巻き起こし、アンディ・ウォーホルさえもその魅力を認めたほど。バートン監督自身もコレクターのひとりであり、作者のマーガレット・キーンに絵を依頼したこともあるほどの大ファンだという。

バートン監督の肝いりで進められたこのプロジェクトには、これまで彼の作品で腕を振るってきたスタッフたちが集結。1960年代の雰囲気をスクリーンいっぱいに表現している。主人公に起用されたエイミー・アダムスは、当時のマーガレット・キーンと瓜二つのようなビジュアルを再現させ、彼女の葛藤、絶望などを熱演。そして、マーガレットの夫で希代の詐欺師ウォルター役を、『ジャンゴ 繋がれざる者』などで2度のオスカーに輝いたクリストフ・ヴァルツが演じている。

   
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天才的なうそつきの夫、内気で口下手な妻

内気で口下手なマーガレット・キーン。彼女が描く、悲しげで大きな瞳の少女たちの絵は、1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした。しかし、それは彼女の絵としてではなく、“夫のウォルター・キーンの作品”として世に発表されたもの。富と名声を手に入れた夫ウォルターは、セレブたちと派手に遊び歩く一方、妻マーガレットは「夫婦のため」と夫に言いくるめられ、1日16時間も絵を描きつづけるのだった。

しかし、心の内のすべてを絵で表現してきたマーガレットは、「このままでは自分を失ってしまう!」と告白を決意。だが、天才的なうそつきのウォルターは「妻は狂っている」と反撃。ついに事態は法廷へともつれ込む。マーガレットの魂でもある“ビッグ・アイズ”を賭けたアートバトルの行方とは。

いまもなお、バートン監督はもちろんのこと、アートの世界からアニメの分野にまで影響を与えているという“ビッグ・アイズ”。アート界を揺るがした一大スキャンダルがいま、つまびらかになる。

『ビッグ・アイズ』

1月23日(金)より、TOHOシネマズ有楽町ほか全国順次ロードショー

監督│ティム・バートン

出演│エイミー・アダムス、クリフトフ・ヴァルツ、クリステン・リッター、ダニー・ヒューストン

配給│ギャガ

2014年/アメリカ/106分

http://bigeyes.gaga.ne.jp/

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