Volvo C30 | ボルボC30|あたらしいボルボC30を選ぶ理由(2)
CAR / IMPRESSION
2015年4月8日

Volvo C30 | ボルボC30|あたらしいボルボC30を選ぶ理由(2)

Volvo C30|ボルボC30

あたらしいボルボC30を選ぶ理由(2)

スペシャルティクーペとは、パーソナルでちょっとスポーティな乗り物。これは欧米の自動車メーカーに一日の長がある。スウェーデンのプレミアムカーメーカー、ボルボも魅力的な2ドアC30を手がけている。日本法人のボルボ・カーズ・ジャパンでは、2010年2月20日よりスタイリングやエンジンラインナップを変更した新型C30を発売する。

文=小川フミオ写真=河野淳樹

長距離を走ることが多いひとにとっての快適なパートナー──C30 2.0e Aktiv

一方で、パーソナル化を他社の製品との差別化に掲げるボルボの方針にのっとり、新型C30も選択肢が豊かだ。ボディ色は13色、内装はT-Tecと名づけられた新素材が13種、本革が9種のカラーコンビネーションとなっている。くわえて今回興味ぶかい新採用が、運転席のセンタースタック(オーディオやエアコンの操作系が集められたボード)に「オイスターバースト」という新色が採用されたことだ。ギターで知られる2色とか3色のグラデーションカラースキームがバーストだが、オイスターバーストはプレスリーらが愛用したスウェーデンのセミアコースティックギター、ハグストロームのボディを意識したデザインなのだという。楽器のカラースキームをクルマにも、というのは今後増えてきそうなコンセプトだ。

運転しての印象は、性格のちがう2つのモデル、それぞれによさがあり、マーケットでの棲み分けがなされているとまず感じた。

2.0e Aktivは爆発的なパワー感はなく、市街地の交通のなかでのストップ・アンド・ゴーはややかったるいかもと思わせる。しかしペースが安定すると、とくに高速では気持ちよく速度が上がっていく。空力ボディの恩恵もあるのだろう。16インチタイヤや17インチタイヤは乗り心地もよく、長い距離を走ることが多いひとにはとくに快適なパートナーになってくれるだろう。

モダンなラウンジを思わせるインテリア

6段DTCはつながりもよく、たしかに低回転域からのスタートは多少ゆっくり感が強いものの、18.9kgmの最大トルクを4500rpmで発生する2リッターエンジンの力を確実に前輪に伝達してくれる。タイヤ径は大きいものを好むひともいるが、乗り心地のよさとは二者択一の関係にあるので、16インチや17インチのタイヤはひとつの賢い選択だ。それはこのモデルでもおなじ。

イメージカラーはオレンジフレームメタリックで、それにスティックスと呼ばれるホワイトの17インチホイールの組み合わせ。シートはT-Tecでセンターがサンバーストオレンジで、周囲がブロンドのデュオトーン。そしてフローティングセンタースタックにオイスターバーストを選択すると、モダンなラウンジをどことなく思わせるエッジのたった印象をうける。

           
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