Volvo C30|ボルボC30|あたらしいボルボC30を選ぶ理由(3)
Volvo C30|ボルボC30
あたらしいボルボC30を選ぶ理由(3)
スペシャルティクーペとは、パーソナルでちょっとスポーティな乗り物。これは欧米の自動車メーカーに一日の長がある。スウェーデンのプレミアムカーメーカー、ボルボも魅力的な2ドアC30を手がけている。日本法人のボルボ・カーズ・ジャパンでは、2010年2月20日よりスタイリングやエンジンラインナップを変更した新型C30を発売する。
文=小川フミオ写真=河野淳樹
ありあまるほどのパワー感──C30 T5 R-DESIGN
T5 R-DESIGNは、ハンドルを握り、アクセルペダルに軽く足をのせた瞬間からスポーティな印象だ。イタリア車のようにカリカリのスポーツということはないが、1500rpmという低回転域から35.6kgmものトルクを出す設定のエンジンによって、踏み込むと力強い加速を感じさせる。エンジンはとりわけ2500rpmからターボが効きはじめるとともに力が強く出る設定で、意識してそこから上の回転を使うような運転をすれば1.4トンのボディにはありあまるほどのパワー感を味わうことができる。
足まわりは確かにスポーティだが硬すぎる印象はない。ハンドリングは正確で、アウディほどとんがった感覚はないが、フォルクスワーゲンのスポーツモデルとも似た、確実で大人っぽいフィールが特徴といえる。中間加速もするどく、運転が好きなひとは積極的に楽しめるモデルだ。タイヤは215/45の扁平プロファイルをもつ18インチで、これもスポーティなハンドリングに貢献しているはずだ。
フォルクスワーゲン シロッコの好敵手
デザインが好きで、ふだんは前席中心の使い方をするユーザーには、フォルクスワーゲン・シロッコと選択肢が増えたといえる。T5 R-DESIGNでいうと、160ps・1.4リッターターボのTSI(393万円)より3万円、さらに211ps・2リッターのシロッコ2.0TSI(457万円)と比較しては68万円安い価格が武器になるだろう。馬力の数字だけ比較しても意味はないがT5 R-DESIGNは230ps。動力性能では2リッターターボのシロッコ2.0TSIと遜色ない。かつインテリアなどにおけるバリーションの豊かさはボルボの大きな魅力だ。
このモデルからボルボ・カーズ・ジャパンでは、ユニークな広告キャンペーン、「人生には、ボルボより大切なものがある。だから、ボルボを選ぶ」を展開する。C30の場合は「自分を表現するためのデザインにこだわり、自分らしい生き方を楽しむ。だから、あたらしいボルボC30を選ぶ」となる。どうだろうか。
Volvo C30 2.0e Aktiv
ボディ|全長4265×全幅1780×全高1430mm
エンジン|2.0ℓ 直列4気筒DOHC
最高出力|107kW[145ps〕/6000rpm
最大トルク|185Nm[18.9kgm〕/4500rpm
駆動方式|前輪駆動
トランスミッション|6速デュアルクラッチシステム
価格|295万円
Volvo C30 T5 R-Design
ボディ|全長4265×全幅1795×全高1430mm
エンジン|2.5ℓ 直列5気筒DOHC+インタークーラー付きターボ
最高出力|189kW[230ps〕/5000rpm
最大トルク|320Nm[32.6kgm〕/1500~5000rpm
駆動方式|前輪駆動
トランスミッション|5速AT
価格|389万円
ボルボ・カーズ・ジャパン 0120-55-8500