新世代ボルボのアイデンティティを感じさせるデザイン

Ｃ30はボルボのラインナップ中もっとも小型かつ軽量なモデル。ガラス製テールゲートをはじめ、上からみると台形シェイプが際だったルーフ、後輪を中心としたリアセクションの存在感を強調したスタイリングなど、輸入車のなかでもひときわ個性的なモデルだ。

今回展開されるラインナップは下記となる。
・C30 2.0e Aktiv（295万円）
・C30 T5 R-DESIGN （389万円）

2車のちがいはまずパワートレイン。2.0e Aktivは145psの2リッター4気筒エンジンと変速機として6段DCT（デュアルクラッチテクノロジー）を搭載するのに対して、T5 R-DESIGNは230psの2.5リッター5気筒＋インタークーラー付ターボチャージドエンジンに5段のトルコン式オートマチックトランスミッションの組み合わせとなる。2.0e AktivのDTCには改良がほどこされ、リバースに入れたときにギアがつながる時間が以前より短縮しているのも特徴という。

スポーティなクーペに惹かれる層へアピール

スポーティなT5 R-DESIGNは、ボルボのスポーツラインを意味するR-DESIGNをその名にもつとおり、バネネートを30パーセント強化したフロントスプリングをはじめ、反応を早めるためモノチューブ化されたリアダンパーなどが採用されたスポーツサスペンション、レスポンスが10パーセント向上してダイレクト感の増したステアリング、強化されたシャシーでより運転しての楽しさが強調されている。

さらに専用エンブレム付きフロントグリルや大型化したフロントスポイラー、サイドスカート、リアスカートなどのボディキットや、18インチの軽量軽合金ホイールなどを備える。

フロントマスクは2つのモデルともに、XC60などとも共通する新世代ボルボ車のアイデンティティを感じさせるデザインとなった。精悍な印象が強くなったヘッドランプケーシングのデザインと、フロントグリルを強調したノーズデザインによって、スポーティなクーペに惹かれる層へのアピールを図っている。これでS40やV50とは明確な性格わけがなされ、積極的な選択であることを誇示できるようになった。

• 新世代ボルボのアイデンティティを感じさせるデザイン
• 長距離を走ることが多いひとにとっての快適なパートナー──C30 2.0e Aktiv
• ありあまるほどのパワー感──C30 T5 R-DESIGN