Mercedes-Benz|メルセデスの環境適合車3台をブリーフテスト(3)
Mercedes-Benz Blue Efficiency Models|メルセデス・ベンツ ブルーエフィシエンシー
メルセデスの環境適合車3台をブリーフテスト(3)
メルセデス・ベンツ日本は「ブルーエフィシエンシー」の名のもとに、環境適合車種を続々と日本市場に導入している。クリーンディーゼル、ハイブリッド、そして小型軽量エンジンなど。なかでもE250CGIブルーエフィシエンシーアバンギャルドは、輸入車初のエコカー減税対象車の認定を取得した。
文=小川フミオ写真=河野淳樹
メルセデス・ベンツ C250ブルーエフィシエンシー
──扱いやすさが身上
C250ブルーエフィシエンシーはCクラスのボディにE250CGIブルーエフィシエンシー アバンギャルドとおなじ204psの1.8リッター4気筒ターボエンジンを搭載したもので、セダンとステーションワゴンの2モデルが同時発売された。既存のC200コンプレッサーとC300のあいだに入る位置づけで、セダンでいえばC200コンプレッサー(440~492万円)とC300アバンギャルド(630万円)の橋渡し的な567万円というプライスタグが下げられた。
今回乗ったのは、C250ブルーエフィシエンシー ステーションワゴン アバンギャルド(587万円)。新型Eクラスに現在ステーションワゴンはまだ出ていないので、セダン同士で比較すると200kg軽い車重を特徴としている。既存のE250ステーションワゴン アバンギャルド(2.5リッターV6搭載モデル)だと1,800kg。それに対して1.8リッター4気筒搭載のC250ブルーエフィシエンシー ステーションワゴン アバンギャルドは1,550kgだから、ここでもだいぶ重量差がある。
加速もいいし、静粛性も高い
比較的軽い車重にパワフルなエンジンは自動車にあって一種黄金の組み合わせであるように、C250ブルーエフィシエンシー ステーションワゴン アバンギャルドも活発な走りを見せる。加速もいいし、静粛性もそれなりに高い。個人的な好みになるかもしれないが、ややハイトが高く見える少々SUV的なスタイリングもダイナミックで好ましい。全長4,660mmと比較的コンパクトな外寸とともに、扱いやすさがこのクルマの身上だ。
ただ、Eクラスのあとに乗ってしまったため、プラスチッキーな内装と、足の裏に感じる細かなバイブレーションが気になってしまった。とくにハンドルなど革巻きにするだけでだいぶ印象はよくなると思う。600万円になんなんとする価格のクルマにしては、ライバルなどと比較しても、もう少しクラス感が欲しいというのが正直なところだ。
結論的に言うと、ふところに余裕があれば、ブルーエフィシエンシー・ラインナップにおいて、いまのところ、E250CGIブルーエフィシエンシー アバンギャルドがもっとも運転して楽しく、かつ機能的で、クルマを探しているひとには一考に値するモデルだと思う。
メルセデス・ベンツ C250CGI ステーションワゴン アヴァンギャルド
ボディ|全長4800×全幅1770×全高1460mm
エンジン|1.8ℓ 直列4気筒DOHC+ターボチャージャー
最高出力|150kW[204ps〕/5500rpm
最大トルク|310Nm[31.6kgm〕/2000~4300rpm
駆動方式|後輪駆動
トランスミッション|5速AT
価格|587万円
MERCEDES CALL
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