Ferrari 430 16M Scuderia Spider|フェラーリ430 16M スクーデリア スパイダー、日本上陸
フェラーリ430 16M スクーデリア スパイダー、日本上陸
フェラーリが通算16度目となるF1ワールドグランプリ コンストラクターズ タイトル獲得を記念して発表した「Ferrari 430 16M Scuderia Spider」が、日本でお披露目された。
写真=フェラーリ・ジャパン
限定499台のスペシャルモデル
同モデルは、車両乾燥重量が1340kgとF430スパイダー比で80kgも軽く、搭載されるV8ユニットは510psを発生するため、パワーウエイトレシオは2.6kg/ psを実現。0-100km/h加速が3.7秒、最高速度は315km/hという圧倒的な走行性能を誇る。
フェラーリ本社にあるテストコース、フィオラノ・サーキットでのラップタイム計測では、跳ね馬を冠する歴代のオープントップ・ロードカーのなかで最速タイムを記録したという。
リアグリルには、フェラーリの16度目となるコンストラクターズ・タイトルを記念してスペシャルプレートが施され、インテリアでは、ダッシュボード中央のエアベント上部に、特別限定車であることをしめす“Serie Limitata”と記されたシルバープレートが配されている。
フェラーリが、エクスクルーシビティと究極のドライビングプレジャーを追求するエンスージアスト向けに開発したという同車。限定499台が生産されるが、日本での販売予定分はすでに完売とのこと。
すでにオーダーを入れた顧客とプレスが招かれて開催されたプレビューイベントでは、フェラーリ・アジア・パシフィックCEO、マルコ・マテアッチ氏の挨拶につづいてアンヴェールが行われ、顧客たちは、この日はじめて目の当たりにしたスクーデリア・スパイダー16Mに熱い視線を送っていた。
BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI(フェラーリ)だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいまなお強く息づいている。
1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、同じ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。
しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。
その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高め続けている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」と「612スカリエッティ」、V8のミドシップスポーツ「F430」「F430スパイダー」、そして、スポーティさを極めた「430スクーデリア」の5モデルである。